しかし、東京の新型コロナ感染者が6000人に迫った夏頃、「2022年も開催は難しい」という見方になっていたという。代替案を模索していた中で、11月5日に発表されたのがジャニフェスだった。
「東京ドームに、関ジャニ∞やHey! Say! JUMP!、King & PrinceにSnow Manなど、そうそうたる人気グループが揃うという発表にファンは歓喜しました。そこにはキンキの名前も。しかしキンキのファンからは、“じゃあ、元日のコンサートもやるの?”という声も上がり始めた。しかし、そのタイミングでは、元日コンサートの開催は未定だったようです」(前出・芸能関係者)
元日コンサートを提案した理由
そこからキンキの東京ドームコンサートが発表されるまでの2週間、光一が動いたことで事態が変わったのだろう。
「光一さんの告白は衝撃的だったゆえ、一部のメディアでは“退所の可能性”も取り沙汰されていました。その1つが写真週刊誌の『フライデー』で、光一さんは同誌の直撃を受け、“(退所は)全然ないです”と完全否定していました」(前出・芸能関係者)
大騒動に発展した光一の告白。気づけば、キンキは“最後の1990年代デビュー組”となった。光一の発言が重みを増していることは自他共に認めるところだろう。なぜ彼はこんな告白をしたのか。
「ジャニーズにとって東京ドームは聖地です。コロナ禍でドーム規模のコンサートを中止していましたが、エンタメの灯を消さないため、ファンのためにも、いつかは開催に踏み切るべき、という意見は内外からあったはず。
感染拡大のリスクが完全に拭えない中、最初の開催は重責を負う。1つのグループにその責任を負わせるのではなく、まずはジャニーズ全体で、という考えのもと、ジャニフェスが決まったのです。
この経緯は光一さんも充分理解しています。一方で、25周年のために頑張ってきたスタッフ、ファンのことを考えると、“年末にライブをやれて元日はやれません”とは言えなかった。だから、元日コンサートの開催を提案したのでしょう」(別の芸能関係者)
本来、光一が明かした内情は表になるような話ではない。あえて公開したのにはこんな理由があるという。
「この内情を語らず、“元日にコンサートやります”とだけ発表すればよかった、という声もあります。ただ、コンサートのセットがジャニフェスの流用だったりと、いつもと違う演出になる。それを説明するためにも、すべてつまびらかにすることが、ファンの心のモヤモヤを消すためにベストだと考えたのでしょう」(前出・別の芸能関係者)
実際、光一の告白はキンキファンの中では日を追うごとに好意的に受け止められているという。
「コロナ禍でのドーム開催がいかに難しいものなのかが伝わってきました。私たちも感染対策を怠らずに準備したい」(ファンの1人)
※女性セブン2022年1月1日号