芸能

コロッケが語る『お笑いスタ誕』 最初は誰も目を合わせてくれなかった

『お笑いスター誕生!!』から一躍有名になったコロッケ

『お笑いスター誕生!!』から一躍有名になったコロッケ

 漫才ブームが沸騰する前の1980年4月、それまでになかった斬新な笑いのオーディション番組『お笑いスター誕生!!』(日本テレビ系)が始まった。この番組から羽ばたいた一人、コロッケに、同番組で6週勝ち抜いて銀賞をとった当時の思い出を聞いた。

 * * *
「誰だ、あいつ入れたの」

 オーディションで初めて僕を見た時、演出の赤尾(健一)さんはそう呟いたらしいです。なにしろ格好が異質でしたからね。茶色のブーツに金色のパンツ、ゴールドのデザインが入った白いシャツ。しかも、カーリーヘアーで化粧もしていたので、誰も目を合わせてくれなかった(笑)。

 でも、持参したカセットデッキにスイッチを入れて、ちあきなおみさんや桜田淳子さん、西城秀樹さんの形態模写を始めると、周りがザワつきました。赤尾さんは「ワンコーラスだと長い。『もう少し見たい』と思わせるほうがいい」とアドバイスしてくれて、出場が決まりました。

 ネタを終えると、審査員のタモリさんが「前より面白くなったね」と褒めてくれて、嬉しかった。その3年前、赤塚不二夫さん、タモリさん、所ジョージさんにモノマネを披露できる機会があり、3人を代表して所さんが「似てるけど、なんか面白くないんだよね」と指摘してくださったんです。結局、ネタ不足で6週しか勝ち抜けなかった。女子大生の親衛隊もできましたが、熊本のスナックでウケていたド素人が運良くテレビに出られただけ。ネタを貯めないと通用しないと危機感を強く持ちました。

 そんな時、番組で仲良くなった芸人たちとの遊びが役立ちました。お店で、木梨憲武が『みちのくひとり旅』を歌っている時に、いかに笑いを取りながら邪魔できるかを競い合いました。ボケやツッコミを教えてくれたのはブラザー・コーンさんです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
阿部なつき(C)Go Nagai/Dynamic Planning‐DMM
“令和の峰不二子”こと9頭身グラドル・阿部なつき「リアル・キューティーハニー」に挑戦の心境語る 「明るくて素直でポジティブなところと、お尻が小さめなところが似てるかも」
週刊ポスト
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン