もちろん、箱根駅伝の面白いところはトラックの持ちタイムだけでは勝負が決まらないところにある。前回大会で最終10区まで首位を走り、最後の最後で惜しくも総合優勝を逃したものの2位に入った創価大は、上位10人の1万メートルの平均タイムで見ると関東学生連合を含めた全21チーム中、13番目の記録に過ぎなかった。流れや勢い、ブレーキになる選手がいるかなどの要素によって、結果は大きく変わってくる。そこが駅伝の面白いところだ。
とはいえ、1万メートルのタイムで“超高速化”が進んでいるのであれば、今回の箱根駅伝に出場した選手から、トラックで世界と勝負できる選手が出てくることもまた、ファンの願いのひとつだろう。