芸能

『鎌倉殿の13人』小池栄子の代表作へ 江口のりことのバトルにも期待

小池栄子が原因か

『鎌倉殿の13人』で存在感を発揮している小池栄子

 小栗旬(39才)が北条義時役で主演を務めるNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。三谷幸喜ワールド全開の脚本でも注目を集めている。時代劇研究家でコラムニストのペリー荻野さんが注目するのは、義時の姉・政子を演じる小池栄子(41才)だ。ペリーさんが小池の演技と今後の見どころについて解説する。

 * * *
「三谷幸喜が贈る予想不能エンターテインメント!」ということで、さっそく面白シーンも満載の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。

 主人公の北条義時(小栗旬)は、美人の新妻(宮沢りえ)にデレデレの父上・時政(坂東彌十郎)や何かというと「兵を挙げる!!」と鼻息の荒い兄・宗時(片岡愛之助)、匿ってもらってるのにわがままばかりいう佐殿こと源頼朝(大泉洋)に振り回される。

 大河ドラマ史上、もっとも腰が引けてる主役。そんな中、女性陣で目立っているのが、義時の姉・政子(小池栄子)である。頼朝を一目見て、その雅な雰囲気にすっかり夢中になった政子は、急接近。妙にしなをつくって、ラブ光線を発射する。

 二話では、頼朝に「鯵でございます」と食事を運び、小骨が嫌いだという頼朝に「小骨は抜いておきました」とさらに距離を詰めていく。化粧に目覚めた彼女の顔は、眉毛を黒々と描いて、紅もバッチリ。「やっと現れたのよ、私が一生をささげたいと思う殿方が!!」と目を輝かせる。これがミュージカルだったら、一曲歌いだしそうなくらいだが、相手役がどこかとぼけた調子の大泉頼朝だけに、コントみたいでもある。

「私なりに佐殿をお支えしとうございます」と宣言した政子は、意を決して頼朝の前妻・八重(新垣結衣)に会いに行く。女のバトル一回戦。それだけでもすごい行動力だが、政子の実力はこんなもんじゃない。

 やがて頼朝と結婚した政子は、女好きの頼朝の行動にも目を光らせる。よく語られる逸話では、「亀の前事件」が有名だ。政子は頼朝に亀という愛妾がいることに激怒。その屋敷を破壊させてというのである。怒鳴りこむとか別れさせるというのではなく、破壊。なかなかにすさまじい。

だが、このドラマの亀を演じるのは、江口のりこ。政子にやられっぱなしの亀とも思えない。この女のバトル二回戦が、どう描かれるかも期待できる。

関連記事

トピックス

運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
山尾志桜里氏に「自民入りもあり得るか」聞いた
【国民民主・公認取り消しの余波】無所属・山尾志桜里氏 自民党の“後追い公認”めぐる記者の直撃に「アプローチはない。応援に来てほしいくらい」
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
遠野なぎこさん(享年45)、3度の離婚を経て苦悩していた“パートナー探し”…それでも出会った「“ママ”でいられる存在」
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
「週刊ポスト」本日発売! 石破政権が全国自治体にバラ撒いた2000億円ほか
NEWSポストセブン