芸能

高田文夫氏、笑点新メンバー・桂宮治に期待「笑点の寿命を10年延ばして」

笑点の新メンバー、桂宮治に寄せる高田氏の期待

笑点の新メンバー、桂宮治に寄せる高田氏の期待

 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。笑点の大喜利新メンバー、桂宮治に寄せる期待を高田氏がつづる。

 * * *
 好きな小沢昭一の句に、

“元日を 稼ぐ因果の 芸渡世”(変哲)

 因果な商売なのである。こんな言葉もみつけた。「芸人も作家も女郎と同ンなじ。人に好かれてなんぼの商売」。まったくだ。暮れから正月、沢山の人に好かれた人達の不祝儀と祝儀。

「ヘーヘー ホーホー」、気の無いあいづちで爆笑をとっていた昭和のいる・こいるの「こいる師匠」の訃報が大みそか。2000年前後、私は芸界では“高田再生工場”と呼ばれ次々とベテラン芸人を復活させていった。フジテレビ元日名物、長時間演芸番組『爆笑ヒットパレード』のフレッシュコーナーの中に、何の説明もなくポーンとのいるこいるの漫才を入れてみた。勢いだらけの若手、爆笑問題、Take2、海砂利水魚(くりぃむしちゅー)の中で「しょうがないしょうがない。ああ人間死んじゃったらおしまいだネ。オレなんか健康だったら死んでもいいんだから、ヘーヘー ホーホー」

 客も芸人達も最初はびっくりして、すぐに超が三ツも付く爆笑となった。

 あの玉置浩二さんがのいこいの大ファンで一緒にCDも作った。『そんなもんだよ しょうがない』。作詞・高田文夫、作曲・玉置浩二である。名曲。今でも東京の若手芸人はカラオケで歌っている。もうひとつの「浅草キッド」である。

 三平に代わる『笑点』の新メンバーは誰か。私なぞラジオで「こういう時代だからいよいよ女性を登用するんじゃないか。小朝の弟子のぴっかり☆なんて明るいし華があるし、もうすぐ真打だし…」。これで業界大騒ぎ。他に木久蔵、昇也、わさび、小痴楽と諸説。

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン