河野医師のもとには呼吸困難を訴える患者も訪れている。
「コロナ感染後の肺炎による呼吸困難とは異なり、多くの人に同時に頻脈の症状が出ており、頻脈時の胸部の圧迫感を呼吸のしにくさと感じている例が多いように思います。ワクチンの副作用の1つとして『心筋炎』が挙げられていますが、心筋炎を疑い検査を行うも、異常はないケースが多い。これは、もしかすると軽度の心筋炎を発症していて、それが胸痛や頻脈の原因となっているのかもしれません」(河野医師)
いずれにせよ、こうした症状が起こる医学的なメカニズムは、まだほとんど解明されていない。加えて、こうした症状とワクチンとの因果関係は、公に認められているわけではないのが現状だ。
しかし、ワクチン後遺症に苦しむ人たちはみな、多少の持病があったとしても、接種前は日常生活に支障なく暮らすことができていた。大半の人には何も起こらなかったとしても、ワクチンが原因と思われる症状で健康を損ない、生活がままならなくなった人がいるのは確かなのだ。その事実を、まずは政府や医学・医療界、マスコミが認めることが重要ではないか。
《以下、次回に続く》
●ジャーナリスト・鳥集徹と本誌取材班
※女性セブン2022年2月3日号