芸能

菅田将暉の両親が明かす子育て秘話「彼の金銭感覚を育んだもの」

活躍が続く菅田

活躍が続く菅田

 ドラマに映画と、今年も芸能界の中心で活躍する菅田将暉(28)。そんな菅田の母親・好身(よしみ)さんが、昨年11月、一家の素顔や子育てについて明かしたエッセイ『3兄弟のあしあと』(辰巳出版)を出版した。菅田を含む個性豊かな3兄弟をいかにして育てたか、母親と父親の役割、子育ての試練やその対処法などを母親の目線で解説した一冊だ。

同書の出版を記念して、家族から見た菅田の素顔や兄弟の関係について、好身さんと父親の菅生新(あらた)さんがインタビューに応じた。(前後編の後編。前編は【菅田将暉の両親が初告白 天才役者を育てた「家族の哲学」】

 * * *
新:長男が『仮面ライダー』の出演をきっかけに家を出て、下の2人がいままで以上に仲良くなった部分もあったね。

好身:次男、三男への影響は大きかったです。長男が早くに社会に出て、役者という仕事をするようになって、下の子たちも将来のことをすごく真剣に考えるようになった。2人とも大学に進学したのですが、三男は入りたい塾を自分で選んで、父親にプレゼンまでしましたから。

新:三男はいま大学4年ですが、奨学金を借りています。それで本人は月々1万5000円くらいか、返している。大学はお金がこれくらいかかるから、ちゃんと自分で支払っていくようにって意識を持って欲しかった。小遣いは一銭も渡してないし、食事代なんかも全部バイト代で賄えと。面倒を見るのは住むところだけ。子どもたちもそれが当たり前になってる。小遣いが足らんからとか、飯食いたいからお金くれと言うてきたことは一度もない。ちなみに三男はバイト先でも菅田将暉の弟だということは言っていなくて、でも顔がそっくりなので、「似てますね」ってしょっちゅう言われるらしいんです。そのたびに、「あーそうですか、よく言われるんですよ」ってとぼけてるそう(笑)。

好身:お金がなかったら自分で働かなければいけない、という考えは3人ともしっかり持っていますよね。

新:個人的な考えですけど、家計に余裕があったとしても、子供が大学に行ったら奨学金を借りさせるのはありだと思ってます。僕はコンサルやってるけど、まずは奨学金を借りている奴から採用しろと言ってます。返さなあかん返済があるから、すぐに会社を辞めることはない。最近は会社をすぐ辞める若者が多いけど、それは親がいけない。僕らの世代の親が子供を甘やかして育ててるから、辞めてもいいよ、いつでも戻ってきていいよって。それは違うと思うんです。

好身:そのあたりが分かっているから、うちの子たちは贅沢をまったく求めない。

新:そう。長男はよく「生きるためにお金は必要だけど、お金に執着はしない」って言うんです。そういう風に考えられる子に育ってくれたのは嬉しいね。

好身:あと話は変わりますけど、うちは小さい頃から子どもたちが大人に囲まれて育っていたじゃないですか。主人が主催する企業経営者の勉強会で受付をやったり、色々な経営者の方と挨拶をしたり会話をする。だから大人に対して怖いという意識がなくて、長男からすると、このあたりの体験も仕事に活きたみたいです。

新:ジュノン・スーパーボーイ・コンテストの時の話ですけど、楽屋にはホンマに顔の綺麗な子ばっかり揃っていてね。でも僕が話しかけると、会話の「か」にもならない。みんな大人と会話ができないんです。年の離れた人と話をする経験がほとんどないんでしょうね。イマドキの子はそれが普通なのかなと、ドキッとした覚えがあります。そんな子がなんぼイケメンで俳優デビューしても、現場で監督やプロデューサーがもういっぺん仕事をしようと思えないでしょう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平がこだわる回転効率とは何か(時事通信フォト)
《メジャー自己最速164キロ記録》大谷翔平が重視する“回転効率”とは何か? 今永昇太や佐々木朗希とも違う“打ちにくい球”の正体 肩やヒジへの負担を懸念する声も
週刊ポスト
竹内朋香さん(27)と伊藤凛さん(26)は、ものの数分間のうちに刺殺されたとされている(飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
「ギャー!!と悲鳴が…」「血のついた黒い服の切れ端がたくさん…」常連客の山下市郎容疑者が“ククリナイフ”で深夜のバーを襲撃《浜松市ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
50歳で「アンパンマン」を描き始めたやなせたかし氏(時事通信フォト)
《巨大なアンパンマン経済圏》累計市場規模は約6.6兆円…! スパイダーマンやバットマンより稼ぎ出す背景に「ミュージアム」の存在
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン