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晩年の千葉真一さん「断捨離だ」と言って貴重な私物を燃やして身辺整理

千葉真一氏

千葉真一さんは「断捨離だ」と私物を燃やして身辺整理していた

 昨年8月19日に新型コロナウイルスによる肺炎で急逝した千葉真一さん(享年82)。非業の最期を遂げたスター俳優が死の間際まで気にかけていたのは3人の子供たちのことだった。

「千葉さんが子供たちに役者になれと言ったことはありません。ただ、幼い頃から空手を習わせ、『あいつらは何をやらせてもセンスがある』と顔をほころばせたものです。彼らが芸能界で活躍するようになってからは『二世俳優であってもニセの俳優にはなるな』、『俺を超えなければ本物じゃない!』と厳しい言葉もかけていました」(千葉さんの知人)

 2度の離婚歴がある千葉さんには最初の妻、野際陽子さん(享年81)との間に長女の真瀬樹里(47才)、再婚した一般女性との間に新田真剣佑(25才)と眞栄田郷敦(22才)がいる。いずれも父と同じ道をたどり、それぞれが映画やドラマ、時代劇などで活躍する文字通りの俳優一家である。

 亡くなる2か月前、千葉さんは事務所のスタッフを集めてこう切り出した。

「俺も、もう年だ。息子たちは頑張っているが、この世界はいつどうなるかわからない。子供たちのためにもいまのうちにきちんとしておきたい」

 昨年6月に設立された「エム&リーヴス」は、真剣佑も取締役に名を連ねる千葉さんのマネジメント会社。社員の前で千葉さんは今後の事業や息子たちの将来について考えを打ち明けていた。

 千葉さんの直筆署名入りの議事録には、それまで複数あった会社の事業を統一することや、全著作権を同社が引き継ぐことなどが決定事項として記されていた。社名の「M」は真剣佑のイニシャルで、ゆくゆくは弟の郷敦が合流する構想もあったという。取締役の村上和義氏が振り返る。

「日本の映画界に忸怩たる思いを抱いていた千葉さんは、息子さんたちがご自身の映画の企画やアイディアを受け継いでくれることを願って止まなかった。将来的には世界的なエージェントとして『ハリウッドと日本の懸け橋になってほしい。それが私の夢だ』と言っていました」

 実は、コロナに感染する前から千葉さんには自身の最期を予期していた節があった。千葉さんの愛弟子でジャパンアクションクラブの代表を務める西田真吾氏が明かす。

「昔に比べて体の自由がきかなくなっていたことは事実です。朝起きると膝や足が硬直して、日課のジョギングも思うようにはできなくなっていた。一昨年末頃から『俺はもう長くない』と弱音を漏らすようになり、『断捨離だ』と言って私物を燃やして身辺整理をし始めたのです」

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