「フィギュアスケートは日本では裕福な家庭の子供がするスポーツと思われていますが、ロシアでは違う。金メダルを取るとマンションや多額の報奨金がもらえるので、貧しさから抜け出すためにスケートで“一発逆転”を狙うのです」
エテリコーチはそんな思いでやってきた選手たちを一蹴することなく、最初はピンと来ずとも、もれなくスケートリンクに連れていき、指導するという。
今回の問題を受けて、国際スケート連盟(ISU)は、シニアの大会に出場可能となる年齢を15才から17才に引き上げることを検討しており、年内には投票が行われる。
「年を重ねてふくよかになった女性と、身軽な女の子が競う競技は公平ではない。こういう議論は以前からあります」(あるフィギュアスケート関係者)
ドーピング問題とともに、フィギュアスケートという競技のあり方そのものが問われている。
※女性セブン2022年3月10日号