女優のお仕事をしていると、どうしても家を空ける時間ができてしまうので、私に仕事が入ったときは夫が家事も子どものことも全部やってくれます。

 夫は「こんなに優しい人がいるんだ」と思うくらい優しい人。安心して任せられるんです。夫も私も仕事が入ったときは、母や義母にサポートをお願いし、仕事の現場ではマネージャーさんやスタッフさんに支えられています。本当に恵まれてるな、と思います。年齢を重ねてみると、そういう周りのサポートがあってこそ、仕事もささやかな日常の営みもできるのだと身に染みて感じています。

 振り返ると、夫と知り合った当時、私は人と関わるのが怖くなっている時期でした。

 人生にはそういう“波”があると思いますが、ちょうどそういう時期だったんです。自信を喪失し殻に閉じこもっている私を見た夫が「あなたはもう幸せになっていい人なんだよ」と言ってくれました。夫はその時と今もまったく変わらず、私と子どもたちを見守ってくれています。

「こんな人を選ぶといい」なんていうことは私には言えませんが、人として尊敬できる人、一緒に楽しめる人がいいと思います。同じ役者の人がいい、とも考えたことはありませんが、やっている仕事について話し合えて、お互い理解し合えて、助けられていると思います。

 仕事だけじゃなく、夫とは何でもない話でもずっと話していられるんです。私は今が一番楽しいと思っています。人生には“波”がありますが、私の根本は何も変わっていなくて、愛する人の温もりや人への思いやり、感謝を軸に生きていけたらいい。

 信頼できる夫がいて、守るべき子どもができて強くなり、やっと穏やかな自分らしい人生を過ごせている気がします。

◆取材・文/中野裕子(ジャーナリスト)

関連キーワード

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン