震災直後、JR東日本は駅を閉鎖。安全のための措置だったのかもしれないが、駅が閉鎖されたことで、避難してきた都民はトイレの利用などが利用できなかった。疲れ果てた避難民が駅前に溢れて、不安な夜を過ごしている。
石原慎太郎都知事(当時)は、JR東日本の対応を烈火の如く激怒。後に、災害発生時における鉄道事業者の対応が見直されるきっかけになった。
一方、都営地下鉄は東日本大震災時に利用者の安全を確保し、それから構外へと退避させた。都営地下鉄は都内の鉄道事業者では復旧が迅速だったこともあり、「特に東日本大震災を契機に災害対応の見直しをしていません」(東京都交通局総務部安全対策課)という。
同じく、東京メトロも東日本大震災以前から同様の対応をしており、「特に、震災後に対応は変化していない」(東京メトロ広報部)という。
水害時は危険だが、火事・地震・他国からの攻撃etc、シェルターとしての活用されることを想定していなくても、地下鉄がこれだけの備えをしていることに頼もしく感じられるのは自然な心理なのかもしれない。