芸能

園子温監督は今後の活動は困難か 「性スキャンダル」の影響と復帰が難しい現実

『ラブ&ピース』(2015)ジャパンプレミアに登壇する園子温監督 

性加害報道のあった園子温監督(写真は『ラブ&ピース』ジャパンプレミア登壇時)

 芸能界の性被害の実態が次々と明らかになっている。3月上旬、『週刊文春』で映画監督で俳優の榊英雄(51才)が、複数の女優から「性行為を強要された」と告発されると、3月下旬には再び同誌で俳優の木下ほうか(58才)が、複数の女優に性的な行為を無理やり行っていたと報じられた。さらに4日には、『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』などの作品で知られる園子温監督(60才)から性被害を受けたという女優の告発が『週刊女性』で報じられた。

 報道を受け、4月に公開予定だった榊の作品は公開中止に。木下は報道を概ね事実だと認め、無期限活動休止を発表。

 園の映像製作会社「シオンプロダクション」は4月1日、何の件についてかは触れていないものの《関係者各位の皆様にご迷惑とご心配をおかけしてしまい、心よりお詫び申し上げます。事実関係を整理して、改めて発表いたします》と、コメントを発表している。多方面の関係者からセクハラは事実だという旨の証言が相次いでおり、説明が求められる状況にある。芸能事務所関係者は、3人とも今後の活動は難しくなると語る。

「性被害の実態がここまで報じられたことで、映画界には『そんな状況を放置してきた業界にも責任がある』との強い批判が寄せられています。これをウヤムヤにすれば、映画業界が取り返しのつかないことになる。告発された人物は事実上の“追放”になる可能性も高いです。

 万が一、榊や園が再びメガホンを取ることがあったとしても、事務所が女優を出すのをOKするでしょうか。彼らの作品に出れば、『枕営業で役をもらった』などと言われかねませんし、作品とは関係のない質問をメディアからぶつけられる可能性もある。何かと色眼鏡で見られることになり、イメージ的に損をするからです」(芸能事務所関係者)

 芸能界には前述の3人以外にも、性スキャンダルを起こしたタレントは少なくない。不倫騒動から事件になったケースまで、さまざまだが、アンジャッシュ渡部建(49才)、極楽とんぼ山本圭壱(54才)、高畑裕太(28才)、小出恵介(38才)らは、長期の活動休止を経て復帰したもののいずれも騒動前よりも大幅に露出を減らしている。

シオンプロダクションのホームページには「お詫び文」が

シオンプロダクションのホームページには「お詫び文」が

関連キーワード

関連記事

トピックス

上原多香子の近影が友人らのSNSで投稿されていた(写真は本人のSNSより)
《茶髪で缶ビールを片手に》42歳となった上原多香子、沖縄移住から3年“活動休止状態”の現在「事務所のHPから個人のプロフィールは消えて…」
NEWSポストセブン
ラオス語を学習される愛子さま(2025年11月10日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまご愛用の「レトロ可愛い」文房具が爆売れ》お誕生日で“やわらかピンク”ペンをお持ちに…「売り切れで買えない!」にメーカーが回答「出荷数は通常月の約10倍」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《10代少女らが被害に遭った“悪魔の館”写真公開》トランプ政権を悩ませる「エプスタイン事件」という亡霊と“黒い手帳”
NEWSポストセブン
「性的欲求を抑えられなかった」などと供述している団体職員・林信彦容疑者(53)
《保育園で女児に性的暴行疑い》〈(園児から)電話番号付きのチョコレートをもらった〉林信彦容疑者(53)が過去にしていた”ある発言”
NEWSポストセブン
『見えない死神』を上梓した東えりかさん(撮影:野崎慧嗣)
〈あなたの夫は、余命数週間〉原発不明がんで夫を亡くした書評家・東えりかさんが直面した「原因がわからない病」との闘い
NEWSポストセブン
テレ朝本社(共同通信社)
《テレビ朝日本社から転落》規制線とブルーシートで覆われた現場…テレ朝社員は「屋上には天気予報コーナーのスタッフらがいた時間帯だった」
NEWSポストセブン
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまのラオスご訪問に「感謝いたします」》皇后雅子さま、62歳に ”お気に入りカラー”ライトブルーのセットアップで天皇陛下とリンクコーデ
NEWSポストセブン
竹内結子さんと中村獅童
《竹内結子さんとの愛息が20歳に…》再婚の中村獅童が家族揃ってテレビに出演、明かしていた揺れる胸中 “子どもたちにゆくゆくは説明したい”との思い
NEWSポストセブン
日本初の女性総理である高市早苗首相(AFP=時事)
《初出馬では“ミニスカ禁止”》高市早苗首相、「女を武器にしている」「体を売っても選挙に出たいか」批判を受けてもこだわった“自分流の華やかファッション”
NEWSポストセブン
「一般企業のスカウトマン」もトライアウトを受ける選手たちに熱視線
《ソニー生命、プルデンシャル生命も》プロ野球トライアウト会場に駆けつけた「一般企業のスカウトマン」 “戦力外選手”に声をかける理由
週刊ポスト
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン