北京五輪スノーボード・男子ハーフパイプ金メダリストの平野選手も(写真/アフロ)

北京五輪スノーボード・男子ハーフパイプ金メダリストの平野選手も(写真/アフロ)

「内受容感覚をコントロールするためにも、適度に脳を休ませ、必要以上に働かせないこと。無心になって、自分の体に意識を向けることが大切です」

 また、数々の五輪選手の指導に携わったメンタルトレーナーの高畑好秀さんは、「内受容感覚をコントロールする力は、“ここぞ”という場面で発揮される」と語る。

「五輪でメダルを取るような選手であれば、自分の体のことはよく理解しています。思わぬけがや体調不良に見舞われたときも、その状態をしっかりと受け入れて、出せる力を最大限に生かすようにします。どんなときもぶれることなく、柔軟性がある人は、内受容感覚がきちんとコントロールされていると考えられます」(高畑さん)

80才を超えても精力的に活動している黒柳徹子も

80才を超えても精力的に活動している黒柳徹子も内受容感覚をコントロールする力が

【プロフィール】
脳内科医・加藤俊徳さん/加藤プラチナクリニック院長。脳の学校代表。これまで1万人以上の脳を診断、治療を行う。近著に『名医が実践する 脳が変わる超・瞑想』(サンマーク出版)がある。

メンタルトレーナー・高畑好秀さん/アスリートや囲碁・将棋士、芸能人らにメンタルトレーニングの指導を行う。近著に『不安定な世の中を生きる7つのヒント 心を強くする小さな習慣』(ザメディアジョン)がある。

慶應義塾大学教授・皆川泰代さん/言語心理学、発達心理学、認知神経科学が専門。スマートウォッチを用いた内受容感覚と緊張緩和の共同研究に取り組み、その効果を実証した。

取材・文/廉屋友美乃 イラスト/坂木浩子(ぽるか)

※女性セブン2022年4月21日号

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