日本一高いとされる給与も、独自の給与システムから生み出される。
「私が入社した当時は20代で400万円、30代で500万円くらいと、一般的な中小企業より少し高い程度でしたが、残業代は勉強会であろうと研修であろうと、しっかり支払われた。前に倒産させた会社で、残業代の支払いで社員と揉めたことへの反省があったのかもしれません。
その後、キーエンスの社員が高給になったのは、給与とボーナスの他に、毎月決算をして、営業利益から会社に入る分を差し引いた残りが全社員に分配される業績手当があり、業績がダイレクトに収入に反映される形になったからです」(立石氏)
※週刊ポスト2022年4月29日号