嵐の活動を続けたかった
二宮が歌手活動に踏み切った意図とは何か。注目すべきは、今回のアルバムがカバーアルバムであること。全8曲の収録曲はすべて二宮がセレクトしたものだ。
「二宮さんは以前からラジオでカバー曲を披露していて、“ひとりで歌うニノの声も魅力的だ”とファンにすごく評判でした。今回のアルバムも、二宮さんが選曲したのは普段から愛聴していて、歌詞や歌声が最高だと絶賛している曲ばかりです」(前出・音楽業界関係者)
なかでもお気に入りは、シンガーソングライターの日食なつこ(30才)の『廊下を走るな』という曲だという。「廊下を走るな」「陰口叩くな」という学校内のルールやマナーが出てくる歌詞に惹かれたという。
「二宮さんはテレビ番組でこの曲を聴いて考え方が変わったと話し、“自分たちが楽しいことをやれる場を作っていこう、みたいな感じになれた”と心境を明かしました」(芸能関係者)
同じくカバーした3人組ロックバンド・Mrs.GREEN APPLEの『Attitude』は、「かつてラジオ番組で二宮さんが歌った際、『Attitude』はツイッターのトレンド入りを果たしました。それをきっかけに嵐とMrs.GREEN APPLEの双方のファンが交流を深めることになりました」(レコード会社関係者)
二宮は『non-no』(2009年6月20日号)で「音楽の魅力」についてこう語った。
《その感動は、言葉が通じない相手とも共有できる。音楽って、いろんな感動をいろんな人に伝えられる、最高のコミュニケーションツールだよね!》
音楽には力がある──今回の歌手活動も「嵐のファンを楽しませたい」との一心から生まれたものだという。
「今年4月に放送された『A-Studio+』(TBS系)で、“おれは嵐の活動を続けたかった派なんです”と断言した通り、二宮さんは嵐に強い愛着を持っています。今回のアルバムはあくまで嵐のファンに向けたサービスであり、ファンを喜ばせるために企画したものです。
だからアルバムは嵐のファンクラブ会員限定で販売されるし、一般の人に向けた宣伝を控えているのもそのためです。このアルバムをもって二宮さんがソロデビューすることはありません」(前出・芸能関係者)