森下愛子とラジオ共演
発売日が早まったのは吉田本人の「早く作品として届けたい」という強い希望からだというが、体調面という別の要素も見え隠れしている。
先のラジオ番組で吉田は、「僕にはあまり時間がない」と繰り返し話していた。
吉田は病と闘い続けてきた。2003年に肺がんが判明し肺の3分の1を切除。2007年には自身のブログで「更年期障害、ストレス、うつ病への入り口」と告白し、2014年には新たにのどにがんが見つかった。
「拓郎さんは“シャウト”にこだわりを持っています。ですが2019年頃から自分の思うようなシャウトができなくなっていました。年齢や病気の影響で思うように歌えなくなったことで心境の変化もあったようです。ラジオの中で“僕に残された時間は少ない”と語っていたので、そうした気持ちも発売の前倒しに影響しているのかもしれません」(前出・音楽関係者)
そんな吉田をずっと支えてきたのは、妻の森下愛子(64才)だった。
「肺がんで闘病していたとき、森下さんは病院に泊まり込んで看病し、退院後も自宅で歩行訓練などのリハビリをする拓郎さんをサポートしていました。のどのがんが判明したときも、痛みで食べ物がのどを通らない拓郎さんに、毎日おかゆを作って励ましていました」(吉田の知人)
森下のテレビ出演は、2017年10月のドラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)が最後だ。2020年4月には彼女自身の公式ホームページが閉鎖され、昨年4月には吉田が自身のラジオで「1年前からドラマの世界からリタイアしている」と森下の女優引退を明かした。リタイア後は吉田のラジオ番組にまれに出演する程度。冒頭のラジオ番組にも出演してリスナーを喜ばせた。