スポーツ

最下位低迷の阪神、すでに話題は次期監督に ファンが望む名将の名前

矢野燿大監督には最後の一年だったが…(写真/共同通信社)

矢野燿大監督には最後の一年だったが…(写真/共同通信社)

 開幕ダッシュに失敗し、最下位に低迷する阪神。5月中にも自力優勝消滅の可能性があり、17年ぶりのV奪回は早くも厳しい状況に追い込まれている。そうしたなかで、すでに次期監督を巡る様々な情報が飛び交っている。

 在阪スポーツ紙記者はこう語る。

「巻き返しに向けて大型連勝しなければいけない状況ですが、見通しは厳しい。打線に爆発力があるチームではないので、投手力で白星を積み重ねていかなければいけませんが、救援陣の不安が解消されていない。番記者としても明るいニュースを見つけるのが厳しいですね。唯一の光は佐藤輝明の活躍でしょうか。活字にはできませんが、話題は矢野燿大監督の後任人事です。チームをもう一度立て直すためには、選手の意識を変えなければいけないでしょう」

 矢野監督は2月1日のキャンプイン前日に、今年限りでの退任の意向を表明。異例の出来事に選手たちも戸惑いを隠せなかった。就任1年目の2019年は3位、2020年は2位、昨年もヤクルトにあと一歩及ばず2年連続2位に終わった。3年連続Aクラスという成績は決して悪くないが、「野球の質」を見ると高いとは言いがたい。昨年は4年連続リーグワーストの86失策。最少だった巨人の45個の倍近くだった。12球団屈指の投手陣をそろえながら、「守りの野球」が徹底されていない。

「矢野監督は捕手出身ですが、守備を重視しているとは思えない起用法をする。象徴的なのが佐藤の起用法です。ルーキーだった昨年は右翼を守りましたが、今年は春季キャンプで三塁、右翼と複数のポジションを守らせ、開幕2週間前のオープン戦で二塁にスタメン抜擢して驚かせた。佐藤はアマチュア時代を含めて二塁を一度も守ったことがありません。不測の事態に備えてということですが、守備を重視するならこんな起用法は考えられません。守備位置をコロコロ変えると打撃にも影響が出る恐れがある」(前出・在阪スポーツ紙記者)

 矢野監督が就任以来、能見篤史(現オリックス)、鳥谷敬氏、福留孝介(現中日)ら主力選手たちが戦力構想から外れる形で退団。若返りを図り、近年は優勝争いを繰り広げている実績は評価されるべきだろう。選手との絆も固い。今年の春季キャンプでは、「1DAYキャプテン」を務めた糸井嘉男の発案で、「予祝」として胴上げすることを提案。矢野監督はウインドブレーカーを脱ぎ、3回宙に舞った。本番では指揮官の背番号と同じ数の88回胴上げを行なうと糸井が報道陣に宣言して盛り上がったが、ペナントレースの戦いぶりを見ると実現は厳しそうだ。

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン