アイドルオタクとして有名な立憲民主党の枝野幸男代表(当時)は、ご当地アイドルと一緒に踊り、鉄道オタクの石破茂幹事長(当時)は超鉄道ステージにサプライズ登壇して濃い鉄道トークに花を咲かせた。
枝野・石破両氏のような稀有な政治家もいるが、あくまでも一部に過ぎない。やはり、政治家の多くは支持拡大・党勢拡大を目指して来場する。
どうして、政治家は超会議で支持拡大・統制拡大を目指すのか? それは、ニコニコ動画は絶えず国会を中継しているだけではなく、各政党や知事・市長の記者会見なども生放送・生中継している。政治と親和性が高いと考えられているからだ。
それだけ政治に近いメディアのため、各政党はこれまで超会議には積極的にブースを出展していた。今夏は参院選が実施されるので、各政党は超会議にブースを出展して少しでも支持拡大を狙うと思われた。
しかし、今年はこれまでと様子が違っていた。ネット戦略に熱心だった自民党や野党第一党で党勢回復が急務の立憲民主党など、ほとんどの政党がブースを出展しなかった。
そんな中、社民党とNHK党の2党が超会議にブースを出展。社民党は福島みずほ党首が姿を見せず、こぢんまりとしたブースには参院選に立候補を予定している村田しゅんいちさんが一人で留守番という寂しい状況。
対して、NHK党は社民党と比べると巨大と言ってもよいブースを設置。立花孝志党首や参議院現職の浜田聡議員が登壇しただけではなく、今夏に実施される参院選の立候補予定者や応援弁士も多く駆けつけた。
それだけだったら、NHK党の単なるお披露目会で片付けられたかもしれない。立花党首は集まった支持者やプレスを前にして、自身がテレビメディアに無視される存在であると説明した後に「今、テレビが扱ってはいけない存在として、ガーシーがいる」と口にした。そして、矢継ぎ早に「なんとかガーシーを政見放送に出したい」と参院選に向けての戦略を明かす。