安達祐実と母
2019年にはこうした夫婦の共同作業の集大成ともいえる、写真集『我我』が発売された。桑島さんが安達を記録するように撮り続けた1万8500枚に及ぶ写真のなかから厳選した作品集だった。
「安達さんの再ブレークのきっかけになったキーマンは桑島さんだといえるでしょう。桑島さんの写真は、安達さんの美しさ、アラフォーとは思えないかわいさを再認識させるものでした」(前出・安達の知人)
夫の撮影を拒むように
写真を撮るという行為を通じて関係を深め合ってきたふたり。だが、こうした独自の夫婦生活にも、次第に影が差し始めた。
「この春には、井戸田さんとの長女が高校に入学しました。16才になった彼女が少し前から反抗期を迎え、両親の暮らしぶりに疑問を抱くことも増え、その気持ちを安達さんにぶつけることも少なくないとか。彼女と会話をするなかで、だんだん安達さんは自分たち夫婦のカタチがいびつであることに気づいていったといいます」(前出・安達の知人)
周囲の目を客観的に意識し始め、安達も現実を見据えるようになっていったという。
「それまでは、悪くいえばおままごとのような夫婦関係で、安達さんが子供たちよりも夫を優先することも少なくなかったとか。そんななか安達さんも子供たちの気持ちを理解し、日常的に夫に写真を撮られることに徐々に違和感を抱くようになっていったそうなんです」(前出・安達の知人)
実際、以前は桑島さんのSNSには連日のように安達の写真がアップされていたが、最近ではその頻度がかなり減っている。
「近頃ではふたりで出かけることはほとんどないと聞いています。安達さんはひとりで食事や買い物に出かけたりと、おひとりさまで行動することが増えたみたいです」(ファッション誌関係者)
冒頭の数日間も、安達は夫が待つ家には帰らず、常に子供たちや母親の有里さん(64才)と行動を共にしていた。かつて安達と有里さんは「一卵性母娘」などと呼ばれていた時期もあった。2才でデビューし、天才子役として名を馳せた安達に常に付き添っていたのが有里さんで、どんなときも常に行動を共にし、べったりだったからだ。
有里さんが2006年にヘアヌード写真集を発売するなど世間を騒がせた時期に、2人の間柄はギクシャクし、一時は絶縁状態に陥ったとされた。しかし、いまの母娘関係はきわめて良好のようだ。
「井戸田さんとの離婚騒動のとき、安達さんが有里さんに相談したことがきっかけで、少しずつ新しい母娘関係ができていったそうです。2019年には、バラエティー番組で有里さんと15年ぶりに母娘共演。そのとき有里さんは“私なんて、ずっと祐実ちゃんに食べさせてもらわなきゃいけないから、逆らわない”と、安達さんに甘えていることを明かしました。
でも実際は、安達さんは安達さんで、仕事の間は有里さんに子供の面倒を見てもらうなど、かなり甘えている。安達さん自身、番組で“持ちつ持たれつ”と話していましたが、改めて親子関係の大切さを実感しているのかもしれません」(前出・安達の知人)