スポーツ

阪神・矢野監督がシーズン中にメンタル講習 選手から「練習時間がなくなる」の声も

2月23日、沖縄キャンプで事前胴上げされる矢野監督(写真/共同通信社)

2月23日、沖縄キャンプで「事前胴上げ」される矢野監督(写真/共同通信社)

 開幕9連敗から捲土重来を期す阪神。しかし、球団内からは矢野燿大監督(53)の“不思議なトレーニング”への傾倒をめぐって困惑の声が聞こえてくる。

 矢野監督は勝利インタビュー中に、「波」「ビッグウェーブ」と記された色紙を掲げたり、「予祝」という前祝いの行為にこだわりを見せたりしている。それぞれに“専門家”の教えによるところが大きいようで、メディアのなかには「奇行」扱いするところもある。ちなみに矢野監督に予祝という考えを伝授したメンタルトレーナー・大嶋啓介氏の著書によると、予祝は、夢が叶ったときと同じ周波数になることにより、その未来を引き寄せることができる、という考え方に基づくようだ。

 ほかにも矢野監督はチームに様々なメンタルトレーニングを取り入れている。

 今年2月の沖縄キャンプには予祝を提唱するメンタルトレーナーだけでなく、「お笑いセラピスト」の肩書きを持つ尾崎里美氏も招かれ、2日間にわたって講義した。

「矢野監督が3年前から師事する尾崎氏は、自己啓発や波動研究なども行なうセラピストです。キャンプでは報道陣に『メンタルでパフォーマンスは変わる。いかに恐怖やプレッシャーを取り除くかが講義のポイントです』と説明していました。

 具体的には、脳科学などの視点から集中力と想像力を鍛える実技を行ない、名刺で割り箸を切るという集中力のトレーニングなども紹介したそうです」(阪神番記者)

 選手の中でも尾崎氏の考えに特に共感しているのが、投手の西勇輝だ。

「オリックス時代から彼女と面識がある西は、『マウンドで物怖じせずに投げられるのは、尾崎さんの教えのおかげ』と感謝しています」(同前)

 尾崎氏にも取材を申し込んだが、「あいにく、阪神タイガースの講義については取材をお断わりさせていただいております」との返答だった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

今季から選手活動を休止することを発表したカーリング女子の本橋麻里(Xより)
《日本が変わってきてますね》ロコ・ソラーレ本橋麻里氏がSNSで参院選投票を促す理由 講演する機会が増えて…支持政党を「推し」と呼ぶ若者にも見解
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《女性を家に連れ込むのが得意》座間9人殺害・白石死刑囚が明かしていた「金を奪って強引な性行為をしてから殺害」のスリル…あまりにも身勝手な主張【死刑執行】
NEWSポストセブン
失言後に記者会見を開いた自民党の鶴保庸介氏(時事通信フォト)
「運のいいことに…」「卒業証書チラ見せ」…失言や騒動で謝罪した政治家たちの実例に学ぶ“やっちゃいけない謝り方”
NEWSポストセブン
球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン