スポーツ

新庄剛志監督が若手へ叱咤始めたことに「辛抱強く教えるべき」と広岡達朗氏が檄

選手に厳しい評価もするようになっている新庄監督(時事通信フォト)

選手に厳しい評価もするようになっている新庄監督(時事通信フォト)

“ビッグボス”こと新庄剛志監督が率いる日本ハムは、借金2ケタ生活が続いている。5月10日のオリックス戦で接戦を落とした後には、清宮幸太郎をはじめ若手を並べた打線が振るわなかったことについて、「1軍に残りたいという姿勢が全く見えない。バットを出さない限り一生結果は出ない」と厳しいコメントを発表。常に前向きだった姿勢に変化が生じているようにも見える。結果がなかなか出ないなかで、周囲からの新庄監督への評価も変わってきているのだろうか。

 昨秋の監督就任発表以来、派手なパフォーマンスで注目を集め続けてきた新庄監督。球界関係者からは、“プロ野球を盛り上げてくれる”と肯定的な評価が多かった。

 監督としてヤクルト、西武を日本一に導き、辛口評論で知られる広岡達朗氏は、昨年11月の本誌・週刊ポストの取材で新庄監督について〈派手なパフォーマンスがいろいろ言われるが、新庄を馬鹿にしてはいけません。彼の体を見てごらんなさい。締まっていて太っていない。しっかりトレーニングを積んでいる証拠です。今の時代の監督は横着な者が多く、我々の時代のように選手と一緒に走ったりしなくなりましたが、新庄ならそれもできるでしょう〉と前向きな評価を口にしていた。

 それと同時に〈言っていることは正しくても、それをどうやって選手に伝えていくかは見ておかないといけません〉と課題にも言及していた広岡氏。新庄・日本ハムの現状はその目にどう映っているのか。改めて広岡氏に話を聞いた。

「今の新庄は、辛抱が足りていない。あれだけいいことを言いながら、戦ってみたら強い選手がひとりも出てこない。新庄の言っている内容がダメということはありません。何がよくて、何がダメかは理解している。それを辛抱強く選手たちに教えれば、最下位のはずがないんです。この先、どこまで辛抱して教えていけるか。そこが見ものでしょう。あと、暑いのにネックウォーマーを付けたり、ドーム球場なのにサングラスをするスタイルはどうだろうか。誰か指摘してくれる人がいないのかと思ってしまう」

関連キーワード

関連記事

トピックス

谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
列車の冷房送風口下は取り合い(写真提供/イメージマート)
《クーラーの温度設定で意見が真っ二つ》電車内で「寒暖差で体調崩すので弱冷房車」派がいる一方で、”送風口下の取り合い”を続ける汗かき男性は「なぜ”強冷房車”がないのか」と求める
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン