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認知症、白内障、悪性腫瘍、前十字靭帯断裂…老ペットを救うカリスマ獣医たち

光線温熱療法で使われる、近赤外線を高出力でスポット照射する光線治療器「スーパーライザー」(写真/東京猫医療センター)

老ペットの代表的な病気とは?(写真は光線温熱療法で使われる、近赤外線を高出力でスポット照射する光線治療器「スーパーライザー」/東京猫医療センター)

 人間に寄り添ってくれる愛犬や愛猫たち。医療の進歩によって、愛するペットの寿命も長くなっているが、老犬や老猫ならではの病気も少なくない。そこで、老ペットを救う“町のカリスマ獣医”に、代表的な病気と治療について教えてもらった。

●認知症 『井本動物病院(神奈川県横浜市)』井本史夫院長

「人間だけでなく、老化で犬や猫の脳にも様々な変化が現われます。人のアルツハイマー型認知症などに似た症状をみせることがあり、夜鳴き、徘徊、排泄の失敗などが認知障害の症状として挙げられます。当院では認知症外来を開設し、予防や治療には強い抗酸化作用を持つフェルラ酸のサプリメントなどを使います。症状によって薬剤なども使い分けます」

・家庭でできる犬の認知症テスト(一例)

(A)犬と向かい合い、犬に向かって少し足を進めてください。
【1】後ずさりした
【2】斜め、あるいは横に動いた
【3】じっとしている、人の足がぶつかった

(B)犬が暮らしている部屋でよく歩く場所に、犬の視線以上の高さの障害物を置いてください。
【1】さっさと避けて通った
【2】しばらく戸惑ったが、よけて通った
【3】立ち止まってじっとしている

【院長の解説】
「【3】があれば、動物病院に相談することをお勧めします。

(A)犬は後ずさりできる動物ですが、認知症が進行すると後ずさりができなくなります。角や狭い場所に入り込んで鳴いたり、眠り込んだりしている場合、認知症が中程度に進行していると考えてよいでしょう。

(B)認知症の犬は部屋の真ん中や壁などを前にして、どこに行けばよいか戸惑うような態度をみせることがよくあります。健常であれば障害物を回避する行動をします」

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