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ジミー大西、画業30年を語る「さんまさんの後押し」と「芸術に救われた日々」

画家としての30年を振り返る

画業30年を振り返る

 お笑い芸人で画家のジミー大西が、今年で画業30周年を迎える。4月末には30年間の活動をまとめた集大成的な作品集『Jimmy Onishi ART WORKS 1993-2022』を刊行。また1年以上にわたって開催される全国巡回展『POP OUT』もスタートした。節目を迎えた彼に、絵を描き始めた経緯や支えになった人物、また30年間にわたって活動を継続する秘訣について話を伺った。

師匠・明石家さんまの一言から始まった

師匠・明石家さんまの一言から始まった

 

──絵を描き始めたきっかけを教えてください。

ジミー:幼い頃のIMALUちゃんと一緒にお絵かきをしていたんです。そしたら(明石家)さんまさんから「変わった絵を描くな」と言われて、テレビ番組を紹介してくれた。それがきっかけで絵を描くようになりました。

 もうひとつきっかけがあって、なんと岡本太郎先生からFAXで手紙をいただいたんですよ。「キャンバスからはみ出せ」って書いてあって、これはもう絵に移るしかないと思った。それまでは自分が絵描きになるなんてまったく考えてなかったので、太郎先生の手紙は転機になりましたね。

故・岡本太郎さんにも背中を押されたという

故・岡本太郎さんにも背中を押されたという

──画家としても岡本太郎さんの影響は大きかった?

ジミー:とても大きかったです。もちろん「バーンズ・コレクション展」(1994年)で見たパブロ・ピカソも断トツですごいなと思いました。幼少期からすでに天才なのに、キュビスム(20世紀初頭にピカソらが創始した美術運動)のような表現も行なっていて、爆発的なものを感じました。

 ピカソを追いかけてスペイン・バルセロナに3年間滞在したんです。そこでいろいろなカルチャーショックを受けました。日本は天災が多いので、どんどんモノが新しくなりますよね。けれどヨーロッパは文化がずっとそのままの形で残っているんですよ。滞在時はたくさん写真を撮ったりデッサンをしたりしていました。

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