二見颯一

二見颯一に「才能アリ」の声

いきなり“特待生”となった才能

 果たしてゴールデンウィークの5月5日、「色鉛筆」で見事な「アジの刺身」を描き、色選び…10点、明暗…8点、デッサン力…10点の合計28点で「才能アリ」。いきなり特待生となったのは「演歌第7世代」の一人、二見颯一だ。

 5歳から民謡を習い、中学以降は多くのコンクールで優勝。2017年、2000人以上の応募があった「日本クラウン 演歌・歌謡曲新人歌手オーディション」でグランプリを獲得し、2019年3月、『哀愁峠』でデビューした。

「演歌第7世代」は、異なる事務所やレコード会社に所属する同年代の歌手が揃ってコンサートをしたり、2~3人ずつ歌番組に出演したりする機会が多い。そんな中、二見が歌い始めると、その圧倒的な歌唱力から会場のムードが一転する場面を筆者は何度も目撃している。コロナ禍ゆえ、観客はマスクを付けたままで、声を出しての応援が禁止されている。だが、聴く人すべての気持ちを心地よくする二見が歌い出すと、他の歌手のファンも思わず拍手を送ってしまうほど聴き惚れているのがわかる。キャッチフレーズでもある「やまびこボイス」は、聴いてみる価値大だ。 

 大学を卒業したばかりの若者だけあって、Instagram、Twitter、ブログ、YouTubeとSNSの投稿にも熱心。なかでも、「#ふたみアート」として不定期でアップされる、個性的なイラストには、『プレバト!!』出演以前からファンの間から「才能アリ」の声が多かったものである。

「民謡の実力の上に演歌の鎧をまとった平成最後の大型新人」としてHPで二見を紹介していた所属事務所は、『プレバト!!』出演以降、「二見颯一は二刀流」と断言。2回目以降の出演や「査定」が気になるところだ。

 6月29日には、『二見颯一 颯~はやて~3 発売記念ライブ』が「中目黒トライ」で開催される。さらに7月7日には、“Enka & Prince”の異名をもつ「我ら演歌第7世代!スペシャルコンサート」に、青山新、新浜レオン、辰巳ゆうと、彩青と共に出演する。歌の実力と、各々の個性で相乗効果を生む「演歌第7世代」にあって、アートとの「二刀流」で羽ばたく二見颯一の今後に注目だ。

◆構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ~テレ)、『アップ!』(同)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)などに出演中。CM各賞の審査員も務める。

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