心拍数が計測できるスマートウオッチなどを利用して、可視化するのもおすすめだ。
「運動し慣れていない場合は、まず、1日10分、1000歩程度歩くように指導しています。息切れするのは、心臓に負担がかかっている状態なので、すぐに休みましょう」
猫背は心臓に負担をかける
また、姿勢も心臓には大きな影響がある。
「猫背は胸の周りの筋肉や骨を圧迫し、心臓への血流も妨げます。座る姿勢は椅子に浅く腰掛け、背筋を伸ばし、そのまま少しだけ前傾するようにしましょう。これで背中がまっすぐ伸びて、心臓の周りを圧迫しません」
もちろん同じ姿勢で座りっぱなしでは血流も滞ってしまうので、1時間に1回は立ち上がるように心がけよう。
「コロナ禍でおうち時間が増えていますが、家に引きこもりすぎるのは刺激が少なすぎてよくありません。外部との接触が少なくなると、孤独を感じやすくなり、神経が過敏になってささいなことでもストレスを感じてしまいます。密を避け、適度に外に出てリフレッシュしましょう」
【プロフィール】
別府浩毅さん(45才)/心臓専門医(循環器専門医)べっぷ内科クリニック院長。著書に『心臓専門医が教える! 健康長寿の人が毎日やっている心臓にいいこと』(自由国民社)がある。
取材・文/廉屋友美乃
※女性セブン2022年6月9日号