親睦の場でもあった記者クラブの厳しい対応に、NHK内部にも衝撃が走っている(時事通信フォト)
NHKのようなメディアが「抜け駆け」を行えば、ほかのマスコミもタガが外れてしまう可能性もある。最終的に過熱報道などのメディア被害に遭うのは被害者や遺族だ。
「今後も、クラブの同意を得られれば、NHKの記者も会見に出られるといいますが、NHKは態度を硬化させ、当該の記者はその後も事故に関連する“独自”ニュースを発信し続けています」(前出・社会部記者)
NHKに尋ねると、
「取材・制作の詳しい過程や記者クラブでのやりとりについてのお答えは控えます。事故の報道にあたっては、引き続き、ご遺族のお気持ちに十分配慮しながら、取材・制作を進めてまいります」
と回答した。つまらない意地の張り合いで、「知る権利」を阻害されるのは受信料を払い続ける視聴者ではないのか。
※女性セブン2022年6月16日号
改革を進める前田会長も困惑気味(時事通信フォト)