Tシャツやジーンズ、パーカー姿など、カジュアルな格好で正門に吸い込まれていく名門校の生徒たち──。
秋篠宮家の長男・悠仁さま(15)が入学した筑波大学附属高校は、「自主・自律・自由」を教育理念に掲げ、制服がない。在校生たちが私服通学するなか、悠仁さまのファッションにも注目が集まっている。
「有名スポーツブランド『デサント』のジャケットとリュックサックで登校することが多いです。だいたい上下は黒や紺で統一していて、明るい色の服を着ている姿は見ないですね」(学校関係者)
悠仁さまがデサントファッションで登下校する姿はメディアにもキャッチされており、SNS上では皇室ファンが具体的な品番まで特定。〈MサイズかLサイズか〉などさらに細かく突き止めようとする動きもある。
この悠仁さまの私服を巡ってある懸念が示されているというのは、全国紙の宮内庁担当記者だ。
「悠仁さまの着用しているジャケットのロゴが目立つ点です。皇族は基本的に、ロゴが目立つ衣服は着ないという暗黙のルールがあります。立場上、どうしても宣伝に繋がりかねないからです」
かつて美智子さまが使用していた傘を巡り、「皇室御用達」としてメーカーが宣伝したこともあった。そうしたこともあり、“人間広告塔”にならないよう、宮内庁は皇族の衣類には気をつけてきたという。
「天皇や上皇も、私服時はブランドが分からないよう無地のポロシャツを着ることが多かったです。一方で品位保持の面である程度のブランドを着用することも求められ、公の場でファストファッションを着用するわけにもいきません。宮内庁としても、悠仁さまをきっかけにデサントが注目されるのは本意ではないでしょうが、かといって格安ブランドは避けたいはず。皇族の衣服は難しい問題を孕んでいるんです」(同前)
デサントに聞くと、悠仁さまが着用している事実について「とくにPR等は予定しておりません」(デサントジャパン株式会社ブランドPR課)とのことだった。
皇位継承者のコーディネートは悩ましい。
※週刊ポスト2022年6月24日号