ライフ

マスク生活はいつまで…60代女性が気づいた「気休めとしてのマスク」への違和感

マスクをしている女性がターゲットにされている(写真はイメージ)

マスク生活はいつまで続くのか(写真はイメージ)

 コロナ禍も落ちつき、そろそろ脱マスクに向けて、本格的に動いていきそうな気配。しかし、まだまだ多くの人々がマスクを着けて過ごしている──。女性セブンの名物ライター“オバ記者”こと野原広子さんが、マスクに対する違和感について綴る。

 * * *
 家を出て駅に行くまでの間、ちょっとした問屋街があるの。午前中は道行く人もまばら。なのに、すれ違う人全員がマスクをしている。それを見た私も手に持っていたマスクを慌ててつけ出したところで、笑っちゃった。まったく何のためのマスクよ。

 まぁね、薄々おかしいとは思っていたのよ。

 東京都のお知らせメールに登録していて、私のスマホに毎日、都の感染状況が送られてくるんだけど、5月14日からずっと、重症者数が0から4人の間。ってことはほぼ収束したってことでないの? 目に見えないウイルスがいつ何時、また暴れ出すかわからないって、そりゃそうだけど、人もまばらな道路や空が大きい田舎でマスクをつける意味がわからない。

 実は私、去年の春頃からまったくワイドショーを見なくなった。コロナ騒ぎが始まって「大変だぁ〜!」と大騒ぎしていた一時期は欠かさず見ていたけど、そのうち飽きたというか、呆れたというか。

 だって、感染症専門家の人の話ってモヤつくだけなんだもの。出てくる人の顔こそ変われど、一本調子で不安をあおる芸風(?)は皆一緒。

 専門家だけじゃない。小池百合子都知事の会見もかなりきてるよね。

 重症者数が一桁なのに、「コロナの闘いはまだ続いているところでございます。マスクは場面に応じて正しく着用をお願いします。日々の生活でもそうですが、レジャーの際も実践をしていただければと思います」(6月10日)と言われてもさ。

「人口100万人あたりの死者数が他国を抜いて少ないのが日本。2位のニュージーランドを抜いて1位になりました」という報告のときも、結局は「引き続き感染対策を」(6月17日)でまとめるんだよね。で、ふっと鼻で笑った後、「何度も何度も何度も申し上げてきましたが」と言うんだけど、彼女、上から目線で、いつまでマスクをつけていろと言うのかね?

 ま、とはいえ私たちにも反省すべきことはある。それはマスクで覚えたラク。小池さんはマスクから出した目元に完璧なメイクをしておられるけれど、たいがいの中高年女性は、顔の3分の1を隠してくれるマスクのラクさに安住してるのよ。

「それでメイクはどんどん適当になって、コロナとは別の理由で外しにくくなっているの」―なぁーんてことを、佐賀県唐津市に移住したネットニュース編集者の中川淳一郎さんに話したら、

「それは補正下着と一緒。装着しているときは格好がついているような気になってもそのときだけ。コンプレックスをこじらせるだけです。

 何より、顔半分隠している自分って不自然でしょ。ワシはそれがイヤで、マスクなしで気兼ねなく歩ける唐津から出たくないんです」

関連キーワード

関連記事

トピックス

近年ゲッソリと痩せていた様子がパパラッチされていたジャスティン・ビーバー(Guerin Charles/ABACA/共同通信イメージズ)
《その服どこで買ったの?》衝撃チェンジ姿のジャスティン・ビーバー(31)が“眼球バキバキTシャツ”披露でファン困惑 裁判決着の前後で「ヒゲを剃る」発言も
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(右は2023年に秋田県でクマに襲われた男性)
「夫は体の原型がわからなくなるまで食い荒らされていた」空腹のヒグマが喰った夫、赤ん坊、雇い人…「異常に膨らんだ熊の胃から発見された内容物」
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
文化勲章受章者を招く茶会が皇居宮殿で開催 天皇皇后両陛下は王貞治氏と野球の話題で交流、愛子さまと佳子さまは野沢雅子氏に興味津々 
女性セブン
相次ぐクマ被害のために、映画ロケが中止に…(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
《BE:FIRST脱退の三山凌輝》出演予定のクマ被害テーマ「ネトフリ」作品、“現状”を鑑みて撮影延期か…復帰作が大ピンチに
NEWSポストセブン
雅子さま(2025年10月28日、撮影/JMPA
【天皇陛下とトランプ大統領の会見の裏で…】一部の記者が大統領専用車『ビースト』と自撮り、アメリカ側激怒であわや外交問題 宮内庁と外務省の連携ミスを指摘する声も 
女性セブン
名古屋事件
【名古屋主婦殺害】長らく“未解決”として扱われてきた事件の大きな転機となった「丸刈り刑事」の登場 針を通すような緻密な捜査でたどり着いた「ソフトテニス部の名簿」 
女性セブン
今年の6月に不倫が報じられた錦織圭(AFP時事)
《世界ランキング急落》プロテニス・錦織圭、“下部大会”からの再出発する背景に不倫騒と選手生命の危機
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“最もクレイジーな乱倫パーティー”を予告した金髪美女インフルエンサー(26)が「卒業旅行中の18歳以上の青少年」を狙いオーストラリアに再上陸か
NEWSポストセブン