国内

【安倍元首相銃撃】山上徹也容疑者の高校の同級生が証言「応援団であだ名は『団長』、強くなりたい思い」

取り押さえられる山上徹也容疑者(朝日新聞社/時事通信フォト)

取り押さえられる山上徹也容疑者(朝日新聞社/時事通信フォト)

 安倍晋三・元首相が7月8日、奈良で街頭演説中に銃弾を受けて死亡した事件。殺人未遂の容疑で現行犯逮捕されたのは奈良市に住む元海上自衛隊の山上徹也容疑者(41)だ。警察の調べに対し、山上容疑者は「安倍元総理大臣に対して不満があり、殺そうと思って狙った」という趣旨の供述をしているという。そんな彼の若い頃について、高校の同級生が明かした。

 奈良県でも3本の指に入ると言われる進学校出身の山上容疑者。1~2年生の時に同じクラスだったという同級生はこう話す。

「彼は優しかったし、私にとってはいい友人でした。入学後に同じクラスになり、すぐに仲良くなりました。私たちのクラスは他のクラスと比べて女子が多く、男子は野球部が固まっているようなクラスでした。野球部独特の『ウェーイ』という感じの派手なノリに私たちは馴染めませんでしたね。

 山上くんは目立つほうではなく、口数も少ない、地味な感じだった。でも、私にとっては高校時代をともに過ごした大切な仲間だった。ただ、彼とは高校を卒業してから会っていません。私は彼はそのまま大学に行っているのだと思っていました。海上自衛隊にいたというのも初めて知りましたし、彼に何があったのか、私には想像つきません」

 同級生の話によると、山上容疑者は高校時代に応援団に所属していたという。

「彼は高校時代からあのように華奢だったのですが、そんな彼が入ったのが応援団でした。当時から、うちの高校では大きな学ランを着て声を張り上げなければいけない応援団はあまり人気がなく、学校でも存続の危機だと言われていたんです。

 が、そこに彼は入った。なのでその時、わたしたち友人の間では彼を『団長』と呼んでいました。実際には団長ではなかったのですが、彼の一生懸命さを称える意味での愛称です。

 私たちが1年の時の3年生の先輩が、リーゼントのようなヘアスタイルがよく似合っていて、カリスマ性のある人でした。山上くんはその人に憧れた部分があったのではないかと思います。

 彼は声も優しい感じなのですが、部活では一生懸命声出しをしていました。3年の終わりまで続けていましたね。今思うと、彼の中に『強くなりたい』というような思いがあったのだと思います」(同前)

 同校の野球部は天理や智弁学園などに次ぐ強豪で、山上容疑者が2年生、3年生の時には春のセンバツにも出場している。容疑者は青春を応援団に捧げるも、3年生の時に団長になることはできなかった。同校野球部が出場した甲子園での華々しい応援の場では、「縁の下の力持ち的な存在」(同前)で支えていたという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン