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投手陣が崩壊状態でも……巨人・桑田真澄投手チーフコーチの「意外な評判」

巨人の投手チーフコーチ補佐に就任した桑田真澄氏(時事通信フォト)

”投壊”状態のチームをどう立て直すか(時事通信フォト)

 新型コロナウイルスの集団感染が各球団で相次ぐ中、巨人は7月19日から22日の4日間で計73人がコロナ陽性判定を受けたことを発表した。7月22日からの中日3連戦の延期が決まり、前半戦を終えることになった。

 96試合を終えて45勝50敗1分。3月、4月は20勝11敗と好スタートを切ったが、その後は3ヶ月連続負け越しと失速した。7月は5勝12敗1分と大きく負け越し、最近10試合は2勝8敗だ。

 原因は複合的だ。攻守の要である主将・坂本勇人が2度戦線離脱したことは大きな痛手だったし、岡本和真も同じ「4番・三塁」のヤクルト・村上宗隆と比べると物足りなく映ってしまう。好不調の波が激しく、打率.246、21本塁打、62打点。好機でブレーキになる試合も少なくなかった。ただ、外野の守備に難があるウォーカー、ポランコを両翼で起用している攻撃重視の布陣で総得点371はリーグ2位と決して悪くない数字だろう。

 やはり低迷の大きな要因は投手陣と考えられるのではないか。チーム防御率4.09はリーグどころか12球団ワースト。絶対的エースとして君臨していた菅野智之は衰えが否めない。直球に球威がなく、変化球もキレを欠くため打者にフルスイングされる。15試合登板で6勝5敗、防御率3.56。首位・ヤクルト戦は3試合登板で0勝2敗、防御率10.80と打ち込まれている。

 救援陣は「勝利の方程式」が組み立てられない状況だ。守護神に抜擢されたドラフト1位・大勢はリーグトップの25セーブと期待以上の大活躍を見せているが、セットアッパーを務める鍬原拓也は防御率5.45、今村信貴は4.58、赤星優志も4.53と痛打される場面が目立つ。スポーツ紙デスクは、こう指摘する。

「鍬原、今村信貴、今年頭角を現わしている2年目の平内龍太と、球は素晴らしい。ただ救援陣はコンディションが全てです。役割分担がはっきりしているヤクルトに比べ、巨人はどんな試合展開でも偏った起用法で投げさせられる。鍬原は完全に疲弊し、直球も威力がなくなってしまった。投手の能力の問題で済ませるのではなく、首脳陣の起用法も再考の余地があると思います」

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