芸能

佐藤二朗、『鎌倉殿の13人』で圧倒的存在感 岡本信人は「渥美清さんクラス」と絶賛

NHK大河ドラマで中心人物を担っている(写真提供/NHK)

佐藤二朗の何が共演者を唸らせるのか(写真提供/NHK)

 活躍の場を広げ、ついにはNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で中心人物を演じるまでに至った佐藤二朗(53)。一癖も二癖もある役を演じてきた佐藤について、共演者はその演技力を絶賛する──。【全4回の第4回。第1回から読む

「渥美清さんクラス」

“演技マニア”の佐藤は、役者の傍らドラマの脚本を手がけるだけでなく、『memo』(2008年)、『はるヲうるひと』(2021年)の2本の映画では自ら監督・出演した。

 さらに2017年には『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』(フジテレビ系)のMCに抜擢され、現在は歴史バラエティ『歴史探偵』(NHK)でも探偵事務所の所長役を務めている。

 佐藤は『99人の壁』のオファーが来た時、引き受けるかどうかを演出家の鈴木裕美氏に相談したという。

「彼が迷っているということは、多少は興味があるということです。私は『誰かから“あなたのこういう能力が欲しい”と言われて、持ってないなら断わったほうがいい。でもそれを持っているなら、人から欲しいと求められる人生は幸せだよ』と言いました。

 諸刃の剣ですが、知名度が上がることでより大きい役、面白い役がオファーされやすくなるという側面がある。半面、俳優というよりバラエティタレントとして認識され、演技は任せられないと思われてしまう可能性もなくはない。ただ、彼が演技をやめることは当然ないので、自分に懸けてくれる話に乗ってみるのも悪くないだろうと思いました」(鈴木氏)

 結果、佐藤二朗の役者としての活躍の場はより広がった。知る人ぞ知る俳優から、今まさに国民的大河ドラマで圧倒的な存在感を放っている。

 今も佐藤が「恩人」と呼ぶ堤幸彦監督が言う。

「佐藤二朗健在なり、どころかついに大河で花開いたな、と。非常にいいポジションにきているなと、ちょっと感動しております」

関連キーワード

関連記事

トピックス

役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月20日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン