スポーツ

東京ドームのスタンドで目立つ空席 「巨人ファンが原監督から離れている」の指摘

試合途中で帰路につくファンも見られる(時事通信フォト)

試合途中で帰路につくファンも見られる(時事通信フォト)

 巨人ファンから、逆転優勝を望む声が聞こえなくなってきた。首位・ヤクルトと13・5ゲームの大差をつけられ、借金5と低迷している現状を考えるとやむを得ないだろう(数字は8月5日終了時点)。戦力を見るとCS進出も危うい。苦しい状況の中でさらなる追い打ちに見舞われた。7月下旬から新型コロナウイルスに選手、首脳陣、チームスタッフら計81人が感染。球宴前後の計6試合が延期となった。

 8月2日の阪神戦(東京ドーム)から再開し、陽性判定を受けた岡本和真、丸佳浩ら主力がスタメンに名を連ねたが万全のコンディションではない。 スポーツ紙デスクは、チームの現状をこう語る。

「元々ウィークポイントだった救援陣が特に厳しい。守護神・大勢を欠き、勝ち試合のセットアッパーを担える人材も少ない。巻き返しに向けて大型連勝しなければいけませんが、このままでは借金がかさむばかり。原辰徳監督も頭が痛いと思います」

 チームが緊急事態であることを物語っているのは、驚きのコーチ人事だった。球団OBの高橋尚成氏が臨時投手コーチに就任することが8月2日に発表された。期間は8月20日までで、主に2、3軍の選手を担当するという。春、秋のキャンプで臨時コーチを招聘することはあるが、シーズン中の抜擢は極めて異例だ。 巨人を取材するスポーツ紙記者は、高橋臨時コーチを登用した狙いについてこう分析する。

「2、3軍からイキの良い投手を1軍に送りこめていないのが一因ではないか。1軍で実績のある高橋優貴、大江竜聖ら左腕も伸び悩んでいる。日米6球団を渡り歩いた尚成さんの経験と実績を買って抜擢したのでしょう。指導経験がないことが不安視されていますが、原監督は第3次政権で就任した2019年にプロ野球界から長年離れていた元木大介氏、宮本和知氏、2020年に桑田真澄氏をサプライズ入閣させた経緯があるし驚きはないですね。尚成さんは来季に正式にコーチ就任する可能性もあるでしょう」

 チーム再建に向けて必死に手を打つが、気になるのは巨人ファンの熱が低く感じられることではないか。逆転優勝を信じるファンもいるが、SNS上では「巨人ファンだけど今の戦いぶりで応援する気になれない。行き当たりばったりの起用法でチームをどう強くするのかビジョンが見えない」「チームを一度解体するべき。今年はCSに行かなくてもいいから若手を起用してほしい」など、原監督の手腕に対して厳しい声が多い。

関連キーワード

関連記事

トピックス

10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン