芸能

『新・信長公記』は“何でもあり” 時代劇研究家も驚いたポイントとは?

アナウンサーを射止めるのが上手いのでは…

小澤征悦は15歳の徳川家康役

 King & Princeの永瀬廉が主演するドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』(日本テレビ系)。戦国武将のクローンがバトルを展開するエンタメ系ドラマ。コラムニストで時代劇研究家のペリー荻野さんはどう見たか。ペリーさんが解説する。

 * * *
 学園ドラマなのか、SFなのか、はたまた歴史エンタメなのか、「そうか、なんでもアリなのね」と納得してしまった『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』。

 物語の舞台は、2122年。歴史オタクの科学者が、戦国武将のクローンを世に送り出し、15歳になった面々はなぜか「銀杏高校」特進クラスに集結した。やがて彼らは、学園で最強の者を決める「旗印戦」を開始する。

 びっくりするのは、その武将を演じる俳優陣。どこか冷めた表情でいつも干し柿をかじる織田信長の永瀬廉、知恵者でおしゃべりな豊臣秀吉の西畑大吾には青春ドラマモードを感じるが、ナルシストっぽい伊達政宗(三浦翔平)、金髪パーマの武田信玄(満島真之介)、常に策を考えていそうな黒田官兵衛(濱田岳)、やたら強気の井伊直正(駿河太郎)も同級生なのである。

 全員目つきが鋭く、怒りっぽい。そして、第二話で、現れたのが徳川家康。乗用車かと思うような巨大な黒いバイクで登校し、廊下の真ん中をのしのしと歩くのが、いったいだれかと思ったら、小澤征悦! もちろん黒ひげもバッチリ! どんな15歳なんだよ…。おまけにこの家康は、クラスメイトを「クズ」と呼び、自分が倒した信玄に「靴を磨け」なんてことを言う。あれれ? 歴史でよく知られている家康像とは全然違うんですけど?

 イメージが違うと言えば、信長もなかなか。学校で飼育しているニワトリに「鳴くのだ!」と命令する信長。クラスの紅一点で武将に詳しい日下部みやび(山田杏奈)は、「鳴かぬなら殺してしまえ」が信長の方針ではとニワトリを心配していると、なんと信長は「コケコッコー!!」と俺が鳴いてしまった。

 毎回、驚愕したり、カックンとなったりであっという間にドラマが進行。現在、48歳の小澤が新入生と言われても納得してしまう。さすが未来。

関連キーワード

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン