ライフ

「子どもが生まれた」の報告に対して言ってはいけないセリフ5

結婚報告記者会見で寄り添う2人(時事通信フォト)

結婚報告記者会見で寄り添う2人(時事通信フォト)

 他人との距離感が難しい時代、「祝福」のつもりの言葉が火種になることだってある。コラムニストの石原壮一郎氏が指摘した。

 * * * 
 世の中、政治家とか壺とかといった暗いニュースばかりではありません。ここ最近、おめでたいことに芸能人カップルの「誕生報告」が相次いでいます。

 南海キャンディーズの山里亮太が、10日深夜に自身がパーソナリティを務めるラジオ番組で、妻で女優の蒼井優が第一子の女児を出産したことを報告しました。10日昼には、なだぎ武が自身のツイッターとインスタグラムで、妻で女優の渡邊安理が第一子の誕生を報告。渡邊も自身のツイッターに喜びの言葉をつづっています。

 山里は「かわいくて仕方ないですね」「自分はそんなことをする人間じゃないだろうなと思ってたんですけど、ちゃんと待ち受けが娘ですね」など、なんとも微笑ましいデレデレっぷり。なだぎも「産んでくれてありがとう。産まれてくれてありがとう」と感謝と感動を爆発させつつ、「既に父がお爺ちゃんでごめんね」と自虐ギャグも織り交ぜています。

 いろんな状況や考え方の人がいるのは百も承知の上で申し上げますが、出産は文句なしに「おめでたいこと」。誰にもケチを付けられるいわれはありません。同時に、デリケートな話題であるのは確か。「よかれと思って」「祝福のつもりで」「何の悪気もなく」発した言葉で、当事者をカチンとさせたり人間性を疑われたりするケースはよくあります。

 お互いにとっての悲劇を避けるために、友人や同僚からの出産報告に対して、言ってはいけないセリフの例をあげてみましょう。

【「子どもが生まれた」の報告に対して言ってはいけないセリフ5選】

その1「男の子でよかったねor男の子じゃなくて残念だね」

 令和の時代になっても、骨の髄まで「長男至上主義」「跡継ぎ礼賛主義」が染み付いているのか、反射的にこういうことを言うヤツはいます。男児だろうが女児だろうが、親にとっては大切な我が子。産まれる前に親に対して「男と女、どっちがいい?」と尋ねるのも、親に必要のないガッカリ感を味わわせることになりかねない迷惑な行為です。

その2「ひとりじゃかわいそうだから、次もがんばらなきゃね」

 第一子ができた親が言われるセリフ。大きなお世話であり「ひとりっ子」に対する差別と偏見に満ちています。相手は「ウチは子どもはひとり」と決めているかもしれないし、結果的にひとりっ子になった場合は、こうした視線に苦しみ続けなければなりません。第二子ができた親への「きょうだいができてよかったね」も、けっこう無神経です。

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン