国内

六代目山口組機関誌の“哀愁漂うヤクザ川柳” 「くしゃみして 入れ歯とマスクが よくずれる」

分裂抗争も最終局面を迎える(六代目山口組の司忍組長/時事通信フォト)

分裂抗争も最終局面を迎える(六代目山口組の司忍組長/時事通信フォト)

〈何もかも 値上げ値上げで 音が上がる〉──ロシアのウクライナ侵攻による原材料価格の上昇や、円安の進行により値上げラッシュが続き、家計への影響が深刻になっている。川柳に思いをのせ、不満を漏らしたくなる気分もわかるが、この川柳を作っているのはサラリーマンではない。分裂抗争がまもなく丸7年を迎える六代目山口組の現役組員たちだ。

 六代目山口組が傘下組織に向け、年3回発行する機関誌『山口組新報』の最新号(7月1日号)が発行された。分裂抗争の激化で六代目山口組が特定抗争指定を受けたことで、警戒地域内で組員が5人以上集まると逮捕されるようになり、さらに2年以上にわたるコロナ禍もあわさり、六代目山口組の表立った活動が確認しにくい状況が続く。そのため、この機関誌はマスコミだけではなく警察関係者の間でも関心が高い。8月27日で分裂から丸7年を迎える山口組分裂抗争については巻頭言の中で、幹部の一人が「謀反組も綻びが露呈、弱体化している有り様」「至極当然な有り様」「因果応報」などの言葉で神戸山口組への優勢さを語っている。

 一方で、幹部たちを「子」として支える現場の組員の気持ちが窺えることで注目度が高いのが、川柳コーナーだ。創刊号から続き、全国の組織から応募があることから人気コーナーのようだ。

 冒頭の川柳のように以前から、サラリーマン川柳並みの“小市民的”な作品は多かったが、〈ガード付 命消えども 名は残る〉〈代替わり 吐いたツバまで 呑み込んで〉(いずれも2017年11月1日号)と、抗争を想起させるヤクザならではの句も見受けられていた。しかし、最新号での川柳は掲載された17本すべてが“小市民的”な作品と変化が起きている。

関連記事

トピックス

”辞めるのやめた”宣言の裏にはある女性支援者の存在があった(共同通信)
「(市議会解散)あれは彼女のシナリオどおりです」伊東市“田久保市長派”の女性実業家が明かす田久保市長の“思惑”「市長に『いま辞めないで』と言ったのは私」
NEWSポストセブン
左から広陵高校の34歳新監督・松本氏と新部長・瀧口氏
《広陵高校・暴力問題》謹慎処分のコーチに加え「残りのコーチ2人も退任」していた 中井監督、部長も退任で野球経験のある指導者は「34歳新監督のみ」 160人の部員を指導できるのか
NEWSポストセブン
二刀流復帰は家族のサポートなしにはあり得なかった(getty image/共同通信)
《プールサイドで日向ぼっこ…真美子さんとの幸せ時間》大谷翔平を支える“お店クオリティの料理” 二刀流復帰後に変化した家事の比重…屋外テラスで過ごすLAの夏
NEWSポストセブン
松本智津夫・元死刑囚(時事通信フォト)
【オウム後継「アレフ」全国に30の拠点が…】松本智津夫・元死刑囚「二男音声」で話題 公安が警戒する「オウム真理教の施設」 関東だけで10以上が存在
NEWSポストセブン
9月1日、定例議会で不信任案が議決された(共同通信)
「まあね、ソーラーだけじゃなく色々あるんですよ…」敵だらけの田久保・伊東市長の支援者らが匂わせる“反撃の一手”《”10年恋人“が意味深発言》
NEWSポストセブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《デートではお揃い服》お泊まり報道の永瀬廉と浜辺美波、「24時間テレビ」放送中に配慮が見られた“チャリT”のカラー問題
NEWSポストセブン
8月に離婚を発表した加藤ローサとサッカー元日本代表の松井大輔さん
《“夫がアスリート”夫婦の明暗》日に日に高まる離婚発表・加藤ローサへの支持 “田中将大&里田まい”“長友佑都&平愛梨”など安泰組の秘訣は「妻の明るさ」 
女性セブン
経済同友会の定例会見でサプリ購入を巡り警察の捜査を受けたことに関し、頭を下げる同会の新浪剛史代表幹事。9月3日(時事通信フォト)
《苦しい弁明》“違法薬物疑惑”のサントリー元会長・新浪剛史氏 臨床心理士が注目した会見での表情と“権威バイアス”
NEWSポストセブン
海外のアダルトサイトを通じてわいせつな行為をしているところを生配信したとして男女4人が逮捕された(海外サイトの公式サイトより)
《公然わいせつ容疑で男女4人逮捕》100人超える女性が在籍、“丸出し”配信を「黙認」した社長は高級マンションに会社登記を移して
NEWSポストセブン
麻薬取締法違反で逮捕された俳優の清水尋也容疑者(26)
「同棲していたのは小柄な彼女」大麻所持容疑の清水尋也容疑者“家賃15万円自宅アパート”緊迫のガサ当日「『ブーッ!』早朝、大きなクラクションが鳴った」《大家が証言》
NEWSポストセブン
当時の水原とのスタバでの交流について語ったボウヤー
「大谷翔平の名前で日本酒を売りたいんだ、どうかな」26億円を詐取した違法胴元・ボウヤーが明かす、当時の水原一平に迫っていた“大谷マネーへの触手”
NEWSポストセブン
サントリー新浪剛史会長が辞任したことを発表した(X、時事通信フォト)
大麻成分疑いで“ガサ入れ”があったサントリー・新浪剛史元会長の超高級港区マンション「かつては最上階にカルロス・ゴーンさんも住んでいた」
NEWSポストセブン