旧統一教会の田中富広会長(時事通信フォト)

旧統一教会の田中富広会長(時事通信フォト)

「うちでは、自衛隊と旧統一教会にお願いして空席を埋めてもらったことがあります。

 あのときは首都圏の大きい会場でのイベントで、メインの席は埋まったのですが、それ以外の席に空席が目立ち、お願いせざるを得ませんでした。声の大きい自衛隊のかたがたに負けじと大声を張り上げて、全力で応援してくれたのには驚きましたね」

 旧統一教会は韓国発祥だけあって、韓国の芸能界とも縁が深い。日本で一世を風靡し、NHK紅白歌合戦にも出演した韓国発のアイドルグループCの関係者が語る。

「Cのコンサートに、旧統一教会をお招きしたことがあります。Cは、教団主催のイベントに出演したこともあり、旧統一教会とは縁が深い。信者は素直に楽しんでいたでしょうし、教団の力を再確認したでしょうね」

 スポーツ界の興行で声がかかることもあるという。

「韓国のサッカーチームが日本で試合をした際に、旧統一教会の信者にチケットが配られ、応援に参加していたそうです。また、テコンドーなど韓国発祥のスポーツの試合を日本でやるときには、信者の選手や団体関係者から動員がかかると聞いたことがあります」(韓国の事情に詳しいジャーナリスト)

 テレビの出演者に“動員”がかかった例もあるという。前出の鈴木氏の話。

「『世界ナゼそこに?日本人』(2012~2020年・テレビ東京系)という、世界各地に住んでいる日本人を紹介する番組があったのですが、出演者に信者が多かったことが明るみに出て問題になりました。

 どうやら、ある信者がブローカー的存在となり、取材を斡旋していたようです。スタッフが確信犯だったかは定かではありませんが、なかなか自力では見つけにくい世界各国の“ネタ”を簡単に紹介してもらえたことで、次第に関係が深くなってしまったのでしょう」

 協力を惜しまず、任務を“遂行”する旧統一教会の信者たち。彼らの“真っすぐさ”の所以をいま一度考えなければならない──。

※女性セブン2022年9月22日号

信者が多数ゲスト出演したといわれるテレビ番組も

信者が多数ゲスト出演したといわれるテレビ番組も

関連キーワード

関連記事

トピックス

降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
警視庁がオンラインカジノ店から押収したパソコンなど(時事通信フォト)
《従業員や客ら12人現行犯逮捕》摘発された店舗型オンカジ かつての利用者が語った「店舗型であれば”安心”だと思った」理由とは?
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
看護師不足が叫ばれている(イメージ)
深刻化する“若手医師の外科離れ”で加速する「医療崩壊」の現実 「がん手術が半年待ち」「今までは助かっていた命も助からなくなる」
NEWSポストセブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
キール・スターマー首相に声を荒げたイーロン・マスク氏(時事通信フォト)
《英国で社会問題化》疑似恋愛で身体を支配、推定70人以上の男が虐待…少女への組織的性犯罪“グルーミング・ギャング”が野放しにされてきたワケ「人種間の緊張を避けたいと捜査に及び腰に」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン