国際情報

カミラ王妃、キャサリン皇太子妃、メーガンさん…女王亡き後の英王室“女の闘い”

(写真/GettyImages)

カミラ王妃とキャサリン皇太子妃(写真/GettyImages)

 久々に揃った「ファブ4」に英国が揺れた。9月10日(現地時間)、英国のウイリアム皇太子(40才)とキャサリン皇太子妃(40才)がロンドン近郊・ウィンザー城の門外に現れた。誰もがこのふたりだけの登場だと思ったが、同時に車から降りたヘンリー王子(38才)とメーガンさん(41才)の姿に多くの英国民が目を潤ませた。

 Fabulous(素晴らしい、素敵な)を意味するFabから「ファブ4」と呼ばれる両夫妻が一緒に公の場に現れるのは、2020年3月以来、実に2年半ぶり。4人はエリザベス女王追悼のため門外に集まった人々と言葉を交わし、手向けられた花束や女王を悼むメッセージカードを見つめた。兄弟間の確執が伝えられるなか、ウイリアム皇太子が弟のヘンリー王子に話しかけるシーンもみられた。

 現地の報道によれば、このお出ましはウイリアム皇太子の提案で実現したという。4人の「素晴らしく素敵な顔合わせ」は40分に及んだが、その間、気まずそうに視線を交わさない2人がいた。キャサリン妃とメーガンさんだ。

 9月8日、英国の君主であるエリザベス女王が96才で死去し、女王の長男で王位継承順位1位のチャールズ皇太子(73才)が新国王として即位した。歴代最長の70年にわたって君臨した女王亡き後、王室の行く末は予断を許さない。在英国際ジャーナリストの木村正人さんが指摘する。

「英国は若者を中心に王室離れが進み、王室を維持すべきと考える16〜24才はわずか33%。25才で即位したエリザベス女王は国のために人生を捧げると誓い、王族のスキャンダルが続出しても国民に寄り添い尊敬を集めました。しかし、彼女の死で君主制を安定させる礎がなくなり、英王室は、存続の危機に立たされていると言ってもいいのです」

 振り返れば、女王の在位中は女の闘いの連続だった。

「最初は妹のマーガレット王女と16才年上で離婚歴のあるタウンゼント大佐との結婚を女王が認めず、姉妹の確執が囁かれました。また、チャールズ国王とカミラ王妃(75才)の不倫関係に苦しんだダイアナ元妃(享年36)はストレスで拒食症と過食症を繰り返し、1997年に事故死した際は、ダイアナ元妃に冷淡だったといわれた女王が国民から厳しく批判されました」(在英記者)

 女王の孫になるウイリアム皇太子とヘンリー王子が結婚すると、バトルは次の世代へ。

「富豪の令嬢としておっとり育ったキャサリン妃と、アフリカ系米国人の母を持ち、裕福とは言えない家庭で育ち、米国の厳しい芸能界を生き抜いたメーガンさんは生き方が対照的で、何度も両者の不仲が報じられました。

 2020年3月に英王室を離脱したメーガンさんは『王室メンバーに人種差別された』と発言し、暴露本を出版するなどやりたい放題。奔放な言動にキャサリン妃だけでなく、女王やカミラ王妃も怒り心頭だったとされます」(前出・在英記者)

 この先の覇権争いには王室の存亡もかかってくる。英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんが語る。

「チャールズ国王が誕生してカミラ夫人が王妃になり、将来はウイリアム皇太子とキャサリン妃が国王と王妃になります。女王不在のなか、カミラ王妃とキャサリン妃にメーガンさんを加えた3人が、どんなポジションを取るかが王室の未来を大きく揺るがすことになります。英国民は固唾をのんで3人の動向を見守ることになるでしょう」

関連記事

トピックス

谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
列車の冷房送風口下は取り合い(写真提供/イメージマート)
《クーラーの温度設定で意見が真っ二つ》電車内で「寒暖差で体調崩すので弱冷房車」派がいる一方で、”送風口下の取り合い”を続ける汗かき男性は「なぜ”強冷房車”がないのか」と求める
NEWSポストセブン
アメリカの女子プロテニス、サーシャ・ヴィッカリー選手(時事通信フォト)
《大坂なおみとも対戦》米・現役女子プロテニス選手、成人向けSNSで過激コンテンツを販売して海外メディアが騒然…「今まで稼いだ中で一番楽に稼げるお金」
NEWSポストセブン
ジャスティン・ビーバーの“なりすまし”が高級クラブでジャックし出禁となった(X/Instagramより)
《あまりのそっくりぶりに永久出禁》ジャスティン・ビーバー(31)の“なりすまし”が高級クラブを4分27秒ジャックの顛末
NEWSポストセブン
愛用するサメリュック
《『ドッキリGP』で7か国語を披露》“ピュアすぎる”と話題の元フィギュア日本代表・高橋成美の過酷すぎる育成時代「ハードな筋トレで身長は低いまま、生理も26歳までこず」
NEWSポストセブン
「舌出し失神KO勝ち」から42年後の真実(撮影=木村盛綱/AFLO)
【追悼ハルク・ホーガン】無名のミュージシャンが「プロレスラーになりたい」と長州力を訪問 最大の転機となったアントニオ猪木との出会い
週刊ポスト
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘に関する訴訟があった(共同通信)
「オオタニは代理人を盾に…」黒塗りの訴状に記された“大谷翔平ビジネスのリアル”…ハワイ25億円別荘の訴訟騒動、前々からあった“不吉な予兆”
NEWSポストセブン
話題を集めた佳子さま着用の水玉ワンピース(写真/共同通信社)
《夏らしくてとても爽やかとSNSで絶賛》佳子さま“何年も同じ水玉ワンピースを着回し”で体現する「皇室の伝統的な精神」
週刊ポスト
ヒグマの親子のイメージ(時事通信)
《駆除個体は名物熊“岩尾別の母さん”》地元で評判の「大人しいクマ」が人を襲ったワケ「現場は“アリの巣が沢山出来る”ヒヤリハット地点だった」【羅臼岳ヒグマ死亡事故】
NEWSポストセブン
真美子さんが信頼を寄せる大谷翔平の代理人・ネズ・バレロ氏(時事通信)
《“訴訟でモヤモヤ”の真美子さん》スゴ腕代理人・バレロ氏に寄せる“全幅の信頼”「スイートルームにも家族で同伴」【大谷翔平のハワイ別荘訴訟騒動】
NEWSポストセブン