鳥取事件をきっかけにモンゴル出身力士たちの関係性は大きく変わったとされるが、そのなかでも玉鷲は独特な存在であり続けているという。相撲担当記者が言う。
「白鵬と鶴竜の引退後は、同じ飛行機で来日して鳥取城北高で一緒だった照ノ富士と逸ノ城を中心に、モンゴル出身力士たちは再結束したとされるが、そこでも一匹狼を貫いているのが玉鷲。照ノ富士からは今年になってから4個の金星を獲得したし、優勝パレードの旗手も同じ一門のモンゴル人力士の逸ノ城ではなく、昔玉鷲の付け人をしていたということで高田川部屋の輝が務めた。同郷の力士たちとは一線を画している」
同郷の先輩たちにも媚びない鉄人・玉鷲が長く活躍することで、角界の勢力図は白鵬らが君臨した時代とは大きく変わり、さらに白熱した土俵が期待できるのではないか。