芸能

B’z稲葉浩志の母、化粧品店経営でネット駆使の辣腕 ライブ配信も大人気

ライブ配信では軽やかに話す稲葉の母(右。写真はインスタより)と、稲葉(左)

ライブ配信では軽やかに話す稲葉の母(右。写真はインスタより)と、稲葉(左)

 透明感のある肌にぱっちりとした目元が印象的な高齢女性が、カメラに向かってほほ笑みを向ける。肩からさげたサコッシュの使用感を説明する口ぶりは、さながら通販番組のようだ。サコッシュには、大きく「178 INABA」とプリントされていた。

 9月23日、インスタグラムで、岡山県津山市にある「イナバ化粧品店」がライブ配信を行った。事前予告のない15分ほどの“サプライズ配信”だったにもかかわらず、視聴者はみるみる増えて、750人以上。

 その理由は、同店が、ロックバンド『B’z』のボーカル・稲葉浩志(58才)の実家であるからにほかならない。女性は、稲葉の母・邦子さんだ。ファンの間では「イナママ」として知られている邦子さんは、85才になるいまも同店の店先に立ち、「聖地」として訪れるファンの相手をしている。

「お店に行くと、イナママは必ずハグで迎えてくれるんです。帰りには“元気がなくなったら、また来てね”って励ましてくれる。稲葉さんの歌声はもちろん、イナママも私たちみんなに勇気をくれる存在なんです。いまでは、B’zファンでありイナママファンです」(50代ファン)

 実年齢に見合わないのは見た目だけにとどまらない。最近はスマホやインターネットを駆使し、ライブ配信も含めた「ネットビジネス」に辣腕を振るい、衰えない商魂を見せているという。スマホはもちろん最新機種だ。

「化粧品の説明の傍ら邦子さんが時折明かす稲葉さんのエピソードを目当てに、B’zファンがこぞって配信を視聴しているんです。おまけに、化粧品購入者にプレゼントするポーチやマルチケースといったオリジナルグッズの説明も上手で、高額商品でも思わず“欲しい”ってなっちゃいます」(40代ファン)

 冒頭の配信が行われたのは、稲葉の58才の誕生日当日だった。その日、邦子さんは稲葉の出産時のエピソードを明かした。

「予定日よりずっと早いんよ。10月が予定だったのに、早く出てきたから、急いで病院に行きました。(中略)小さい子だったんです。2600gで生まれて、退院するときは2500gしかなかった。1週間早く生まれた小さい子で、あまり大きくもならなかったけど、ふつうに成長して、皆さまからこんなに愛される子になって、本当にうれしいです」

 邦子さんは、ライブ配信を行った際には必ず稲葉に報告している。それに対して、稲葉はまめにスタンプで返信しているという。一方、テレビ番組や雑誌のインタビューで、稲葉が邦子さんや実家の商売に言及することはほとんどない。だがその陰で、不世出のロックスターは“母親思い”の一面を覗かせた。

「稲葉さんのサイン入り写真が、香水とセット売りされているのを見かけたことがあります。しかもその写真は、稲葉さんとイナママのツーショット。いくつも同じセットがあったので、たくさん書いたんでしょうね。イナママのためにせっせとサインを書いている稲葉さんの姿を想像するだけでニヤけます」(別の50代ファン)

 邦子さんに感謝しているのはファンだけではない。地元商店の店主が明かす。

「邦子さんや浩志くんが店を盛り上げようとしているのは、地元のためでもあるんです。2017年にB’zが凱旋公演を行った際には、記念広報誌にエッセイを寄稿してくれました」

 B’zは来年デビュー35周年を迎える。記念ライブはもちろん、イナママの“ライブ”にも期待したい。

※女性セブン2022年10月13日号

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