結婚式では「自分だけ特別扱いは許されない」と配給券で入手した絹やレースで作られたドレスに身を包んだ。1947年(写真/GettyImage)
英国文化であるアフタヌーンティーで女王はスモークサーモンのサンドイッチを好み、ランチやディナーには魚のグリルを食べることが多かったという。渡邊さんは、こうした女王の「魚好き」にも注目する。
「青魚に含まれるDHAやEPAといった不飽和脂肪酸は血液をサラサラにして、動脈硬化を防ぎます。また、DHAやEPAには脳の働きを活性化して認知機能の低下を防ぐ機能もあります」
好きなものを食べるが食べすぎることは控え、体によい食材は積極的に摂取する。メリハリのある食事法が女王の健康長寿の秘訣のようだ。毎朝のルーティンにも大きな意味がある。女王は毎朝7時半に起床し、カーテンを開けて日光を浴びるのが日課だった。
「自分の患者にも起きたら日光を浴びることをすすめます」と語るのは渡邊さん。
「朝、太陽の光を浴びると脳内の体内時計がリセットされます。これにより、14~15時間後に眠気を催すホルモンのメラトニンが分泌されるようになり、睡眠環境が整います。朝日を浴びないと体内時計がずれ、メラトニンの分泌が遅れて就寝が遅くなります。またメラトニンは抗酸化作用もあり、細胞の新陳代謝を促して疲れを取り、病気の予防になります」
女王が日々行っていたのは、決して特別な方法ではない。「女王陛下の健康術」をぜひ参考にしてほしい。
※女性セブン2022年10月13日号
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