軽やかな足取りと屈託のない笑顔から、上機嫌ぶりがひと目で分かる。9月上旬に都内のホールで、映画『アイ・アム・まきもと』の完成披露試写会を終えて、帰るところの女優の満島ひかり(36才)は、まさに飛び跳ねるように喜びをあらわにしていた。
ロングワンピースに帽子と靴まで全身ブラックコーデで駐車場に出てくると、出待ちをしていたファンたちにも愛想よく手を振って応える。サービス精神もたっぷりなのは、全てが充実している証しといえよう。
かつて所属した芸能プロダクションから独立して4年が経ったが、仕事は減るどころか、今年は映画にドラマに音楽活動にと大忙しだ。4月クールの連続ドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)では、主演の木村拓哉(49才)の相手役を務めた。映画は8月から『TANG タング』、『川っぺりムコリッタ』、そして『アイ・アム・まきもと』と、立て続けに出演作が公開。7月には、いとうせいこう(61才)率いる音楽ユニット「いとうせいこう is the poet with満島ひかり」の一員として、フジロックフェスティバルのステージにまで出演した。
まさに八面六腑の活躍である。しかも、11月24日からはNetflixで全世界配信される大作ドラマ『First Love初恋』で、“令和の人気No.1イケメン俳優”とまで呼ばれる佐藤健(33才)とダブル主演をする。宇多田ヒカル(39才)が1999年に発売して、累計約1000万セールスを記録した名曲「First Love」と、その19年後に発表された「初恋」の2曲にインスパイアされたという、話題作だ。
あるドラマ制作関係者は「2曲の発売時期をなぞるように、1990年代後半、ゼロ年代と現在の3つの時代をまたぐ1組の男女の初恋をたどるラブストーリーです。先に出演が決まった満島さんが『相手役はドキドキする人がいい』と、佐藤さんを指名した経緯があるのです」と説明した。