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『鎌倉殿の13人』最終回、小栗旬が演じる北条義時の最期を歴史学者らが予想

北条義時を演じる小栗旬(C)NHK

北条義時(小栗旬)のラストはどうなる?(C)NHK

 12月18日で最終回を迎える大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。10月9日に放送された特番『鎌倉殿の13人 応援感謝! ウラ話トークSP~そしてクライマックスへ~』(NHK)で、三谷幸喜氏は主人公の最期についてこう明かしている。

「大河ドラマとしてはあまりない主人公のラストシーンになった気がします」「小栗君頼むよ。僕すごい期待をしている」

『鎌倉殿』最終回の見どころは、主人公・義時がどんな「死に様」を見せるのかに尽きるだろう。

 鎌倉時代に詳しい歴史学者の細川重男氏が義時の死の経緯を解説する。

「『吾妻鏡』によれば、承久の乱の3年後、義時の具合が急に悪くなり、翌日、危篤状態となる。義時は出家をし、数時間後に念仏を唱えながら亡くなったとあります」

 死因については明記されていないが、考察のひとつが義時の妻であるのえ(菊地凛子)による暗殺説だ。

「義時と伊賀の方(のえ)の死後、指名手配されていた僧侶が京都で捕まった際に『早く俺の首を切れ! 切らないんだったら、伊賀の方が義時を殺した毒で俺を殺せ!』と叫んだ。その話を聞いた泰時(坂口健太郎)の長男・北条時氏たちが驚いたということが藤原定家の日記『明月記』に書かれています。

 三谷さんたちがあれだけ『衝撃的』というのであれば、やはり義時がのえに毒殺されるという終わり方でしょうか。ドラマでは今のところ義時の伊賀の方への愛情はさほど描かれていませんが、今後味方を減らしていく義時がのえに頼る展開があれば、それが『最愛の妻に裏切られて死ぬ』というラストの伏線になる可能性がある」(細川氏)

 時代劇評論家のペリー荻野氏は、これまでの“粛清”のツケが義時に回ってくると考察する。

「今回の大河は登場人物の死が過去の出来事とリンクしています。暗殺を繰り返した善児(梶原善)が、自分が両親を殺したトウ(山本千尋)に殺されたりと、人間関係の中で因果応報的に悲劇が連鎖している。鎌倉の怨恨を一身に背負った義時の人生の幕引きは、その構図を象徴するような形でないと収まりがつかないでしょう」

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