下ばかり見て歩いていた
純歌は昨年夏に家を出て、横浜でカレー店をオープンさせた。しばらくすると店が多忙なことを理由に、横浜にマンションを借り別居生活が始まったという。
「独りになった仲本さんは、いつもコンビニでパンや缶コーヒーを買っていました。下ばかり見て歩いていて、服装も気にしていない様子で、見る人を元気にしてくれた、あの“ドリフの仲本工事”とは別人みたいに暗い感じでした」(別の近隣住民)
次第に生活は荒んでいった。
「ペットの犬や猫、鳥の面倒を見ていましたが、世話が行き届かず、4匹いる犬の鳴き声がすごくて、家も荒れ放題。まるでゴミ屋敷のようになっていました。近隣の人からも、犬の鳴き声がうるさいと苦情が入っていたみたいです。でも、仲本さんは、言い訳のひとつもしないで謝るばかりだったそうで。本当におとなしくて心優しい人なんだと思いました」(前出・別の近隣住民)
10月13日発売の『週刊新潮』は、《「仲本工事」を虐げる 27歳下「モンスター妻」》と題して報じていた。増幅する孤立感の一方、仲本さんは希望も抱いていた。
「近々、ふたりが住みやすいように自宅のリフォームを計画していて、すごく楽しみにしている様子でした。“純歌は仕事の関係でいまは別のところで寝泊まりしているけど、リフォームすれば帰ってきてくれる”と期待していたようです」(仲本さんの知人)
相続の制度は事実婚妻には不利
結婚当時、仲本さんと純歌は揃ってさまざまなメディアのインタビューを受けていた。前年に加藤茶が45才差の年の差婚をしていたこともあり、仲本さんと純歌の27才差婚も世間を賑わせた。インタビューでは、親子ほど年の差があるとは思えない軽妙なやり取りはもちろん、言葉の端々から仲本さんの“ノロケ”が伝わってきた。そこで仲本さんは「籍を入れた」とはっきりと語っていた。だが、前述したようにふたりは事実婚だった。
「仲本さんと前の奥さんとの子供たちの心情に配慮した部分もあったようです」(前出・仲本さんの知人)
しかし、この選択は仲本さんを亡くした後の純歌にとって大きな意味を持つ。現在の民法の規定では、婚姻届を提出していない“事実婚妻”には相続権が発生しないのだ。
仲本さんは、2004年の2人目の妻との離婚時に、ほとんどの財産を譲り渡していたという。終の棲家となった居酒屋兼住宅も、賃貸物件だった。
「それでも決して、すかんぴんというほどではなかったと聞いています。もともとお金に執着する人ではありませんでしたが、ドリフ時代に比べると収入は減ったとはいえ、テレビの特番などに呼ばれることもありました。純歌さんにもことあるごとにお金を渡していました」(前出・仲本さんの知人)