今回の複数回にわたる野球部員の飲酒に対して、九州学院はいずれも熊本県高野連に報告し、学校としても野球部に厳重に注意したと説明する。野球部の活動を続けたことについては「熊本県高等学校野球連盟の規約に従って活動しています。当該生徒以外の野球部の真面目な部員のことも考えた上での、規約に従った活動です」と回答。公表しなかったことについては「公表しなかったのではなく、高等学校野球連盟にはきちんと報告をし、その指導に従っています。また、こうした質問にも誠実にお答えするようにしています」とのことだった。
高校野球の部員による不祥事に対して、多くの学校は公表し、厳しい判断を下してきた。最近では今年8月、春夏11回甲子園に出場している酒田南高で複数の野球部員が寮で喫煙していたことが分かり、学校は山形県高野連に報告し秋の山形県大会を辞退している。週刊ポストに情報を提供した学校関係者はこう指摘する。
「この短期間に2回も起きている以上、学校の対策は不十分と言わざるを得ない。一生懸命やっている野球部員がほとんどですが、プレーする姿を観て、正直、素直に喜べない気持ちでした。県議の喫煙やお酒の持ち込みへ遺憾の意を示すなら、部員の飲酒も率先して公表し、問題を起こした生徒に適切な指導をすべきだったと思います。それが教育機関としての責任ではないでしょうか。野球部全体の活動を制限するかどうかは議論の余地があるが、学校が公表しないのは『九州学院のブランドに傷がつく』と隠蔽に走っているとしか思えません」
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