ライフ

現役CA座談会、コロナ禍での「交際クラブ」「ギャラ飲み」で再確認した“肩書きの強さ”

現役CAが語る仰天の“副業”事情(イメージ。写真/AFLO)

現役CAが語る仰天の“副業”事情(イメージ。写真/AFLO)

 コロナ禍でフライトが激減し、航空各社は大赤字を重ねたが、水際対策の緩和や全国旅行支援の拡大で空の便は再び盛況。CA(キャビンアテンダント)たちにもフライト業務に追われる日々が戻ってきた。しかし、「コロナ禍のほうが稼げたなぁ」とボヤくCAがいる。今回は、大手航空会社の国際線勤務・優佳(30)、中堅航空会社の国内線勤務・舞子(26)、格安航空会社の国内線勤務・彩(25)ら、現役CAが仰天の“副業”事情を語り合った(いずれも仮名)。【前後編の前編】

 * * *
優佳:コロナ以降、私たちの“本業”はさっぱりだよね。今年の夏くらいからまたフライトが増えてきたけど。

舞子:私は入社4年目で、半年間の研修の後、飛行機に乗れたのは1年くらい。お給料も手取りで30万円近くあったのが、最初の緊急事態宣言後は搭乗手当が激減しちゃったので、20万円にも届かなくなっちゃいました。

彩:自分は子供の頃からCAに憧れていたんです。就活では大手や中堅に軒並み落ちて、なんとか格安航空会社に拾ってもらいましたけど、CAになれると思うと嬉しかった。だけどコロナのせいで、フライトは月に2~3回あるかないか。一応、出社して事務作業をしていたんですが、暇で暇で。

優佳:新人は基本的に事務作業だけど、私たちの年代になると出向の公募があって。コールセンターの受付業務とかアンケート調査とか。お給料の基本給にプラスアルファで「出向手当」がもらえて、一番待遇のいい出向先は某通信大手だった。月々10万円以上の出向手当が支給されるって。

彩:羨ましいです。お金がなくて暇を持て余していると、どうしても手っとり早く稼ぐことを考えちゃいますよね。

優佳:まぁ、私は会社の出向には応募せず、「お金持ちのオジサマ」に出向していたんだけど。

舞子&彩:(爆笑)

優佳:でも2人も一緒でしょ?

舞子:大学時代にキャバクラでバイトしていたことがあって、その頃の友達に「何かいい仕事ないかな」って聞いてみたんです。そしたら「CA専用の交際クラブがあるよ」って教えてくれた。所属すると写真を撮られて、カタログみたいな感じでHPに載せられて、お客様がそれを見て気に入った子を指名してくる。それからお互いのタイミングのいい日時をすり合わせて会うんです。

優佳:ギャラはどのくらいもらえるの?

舞子:個別交渉です。お客様が「大人の関係」を求めてきた場合は、1回10万円に設定していました。相手によっては5万円まで下げてもいいかなって感じで、幅を持たせてやってましたね。

彩:私の場合、お金を貰って飲み会に参加する「ギャラ飲み」が最初でした。会社には副業を禁止されていたんですけど、あまりにお給料が減るので不安になって。友達に相談したら「ギャラ飲みはバレないよ」って。友達がアポを取ってくれて、2対2で飲んだんです。相手は商社マン。1時間1万円で3時間まで延長して、3万円いただきました。CAっていう肩書きの強さを実感しました。

関連キーワード

関連記事

トピックス

上原多香子の近影が友人らのSNSで投稿されていた(写真は本人のSNSより)
《茶髪で缶ビールを片手に》42歳となった上原多香子、沖縄移住から3年“活動休止状態”の現在「事務所のHPから個人のプロフィールは消えて…」
NEWSポストセブン
ラオス語を学習される愛子さま(2025年11月10日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまご愛用の「レトロ可愛い」文房具が爆売れ》お誕生日で“やわらかピンク”ペンをお持ちに…「売り切れで買えない!」にメーカーが回答「出荷数は通常月の約10倍」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《10代少女らが被害に遭った“悪魔の館”写真公開》トランプ政権を悩ませる「エプスタイン事件」という亡霊と“黒い手帳”
NEWSポストセブン
「性的欲求を抑えられなかった」などと供述している団体職員・林信彦容疑者(53)
《保育園で女児に性的暴行疑い》〈(園児から)電話番号付きのチョコレートをもらった〉林信彦容疑者(53)が過去にしていた”ある発言”
NEWSポストセブン
『見えない死神』を上梓した東えりかさん(撮影:野崎慧嗣)
〈あなたの夫は、余命数週間〉原発不明がんで夫を亡くした書評家・東えりかさんが直面した「原因がわからない病」との闘い
NEWSポストセブン
テレ朝本社(共同通信社)
《テレビ朝日本社から転落》規制線とブルーシートで覆われた現場…テレ朝社員は「屋上には天気予報コーナーのスタッフらがいた時間帯だった」
NEWSポストセブン
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまのラオスご訪問に「感謝いたします」》皇后雅子さま、62歳に ”お気に入りカラー”ライトブルーのセットアップで天皇陛下とリンクコーデ
NEWSポストセブン
竹内結子さんと中村獅童
《竹内結子さんとの愛息が20歳に…》再婚の中村獅童が家族揃ってテレビに出演、明かしていた揺れる胸中 “子どもたちにゆくゆくは説明したい”との思い
NEWSポストセブン
日本初の女性総理である高市早苗首相(AFP=時事)
《初出馬では“ミニスカ禁止”》高市早苗首相、「女を武器にしている」「体を売っても選挙に出たいか」批判を受けてもこだわった“自分流の華やかファッション”
NEWSポストセブン
「一般企業のスカウトマン」もトライアウトを受ける選手たちに熱視線
《ソニー生命、プルデンシャル生命も》プロ野球トライアウト会場に駆けつけた「一般企業のスカウトマン」 “戦力外選手”に声をかける理由
週刊ポスト
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン