芸能

なぜ今また「広瀬香美」が流行するのか 約30年の時と世代を超え、TikTokでバズった背景

(2020年のコンサートツアーにて)

YouTube公式チャンネルの「○○歌ってみた」動画もバズった(2020年のコンサートツアーにて)

 2022年、往年の人気歌手・広瀬香美が各所でバズった。TikTok2022上半期トレンド大賞は、彼女のヒット曲である『ロマンスの神様』で踊ってみた動画だった。昭和生まれの世代が、スキーやスノーボードに勤しんだゲレンデで、誰もがサビを口ずさめるようになるほど聴いた一曲である。リリースは1993年である。あれから約30年、なぜ再び「広瀬香美」が流行しているのか。

 広瀬香美人気を受け、先日の『2022FNS歌謡祭 第2夜』(フジテレビ系列、12月14日)では、番組序盤で登場。=LOVE(イコールラブ)やDa-iCEら若手世代の歌手と、『真冬の帰り道』『ゲレンデがとけるほど恋したい』など、往年のヒット曲をコラボレーションした。伸びやかな高音の歌声を響かせ、親子ほど年齢の離れた面々に囲まれても存在感を示した。

 今の若者がTikTokで彼女に熱狂するように、平成期も広瀬香美は大人気の歌手だった。1992年(平成4年)、『愛があれば大丈夫』でデビュー後、人気が爆発したのは、1993〜1994年にかけてスタートしたスキー洋品店アルペンのCMソングに『ロマンスの神様』が起用されてから。

1993年、『ロマンスの神様』を歌った●歳の頃の広瀬香美

1993年12月発売『ロマンスの神様』は3rdシングルだった

 当時の若者といえば、夏は海、冬はゲレンデで青春を謳歌することがスタンダードだった。そのバックで、ひたすらリピートされて流れていたのが広瀬香美の曲だった。私生活では俳優の大沢たかおと結婚(のちに離婚)し、外国人男性と再婚。2000年代の一時期、第一線からは退き、ボイス・トレーナーとして活動していたという。

 そんな歌姫を再発掘したのもまた、平成と同じく“若者”だった。2020年のコロナ禍以降はYouTube公式チャンネルの「歌ってみた」動画が大ヒット。SNSには称賛するコメントが飛び交った。彼女の歌声には、世代を超えて共有できる感動があるようだ。

ピアノの鍵盤を激しく叩いて演奏するスタイルはYouTubeでも見せた(写真は2010年)

ピアノの鍵盤を激しく叩いて演奏するスタイルはYouTubeでも見せた(写真は2010年)

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