「それは私の内面の話」
本誌・週刊ポストはA氏本人を直撃した。
「そのメールが自分が出したかどうかはノーコメント」「そうであったとしても、私的なメール、発言について言われても困る」という押し問答の後、陰謀論を信じているかについてこう語った。
「それは私の内面の話であり、ごく親しい間の人では、そういうことに触れたかもしれないが、それは、一般論ですから。私は一般論として、多角的な考え方をする。最終的な結論を出すには、物事を見る時に色々な見方をしてからするべきではないかと考えています。
私が、たとえばYouTubeに出て話をしたというのであればご批判も受けますが、出したかどうかもはっきりしないメールについて言われてもそれは困ります。私的なメールのことなので、内面のことで断罪されるのか、という話です」
公安調査庁は「当庁からお答えすることはございません」(広報室)と回答した。
「経済安保重視」を政権の看板に掲げる岸田首相は、その経済安保にかかわる情報収集の第一線に立つ政府の職員が「安倍銃撃の真犯人は山上ではない」という陰謀論を伝道している事実をどう見るのか。
※週刊ポスト2023年2月10・17日号