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追悼・門田博光さん ビール30本、糖尿病、透析、山間部でひとり暮らし…引退後の生活

門田博光さんの通算本塁打567本は歴代3位の記録(写真/共同通信社)

門田博光さんの通算本塁打567本は歴代3位の記録(写真/共同通信社)

 南海ホークスなどで活躍した元プロ野球選手の門田博光氏が74歳で亡くなった。通算本塁打567本、通算打点1678はいずれも王貞治氏、野村克也氏に次ぐ歴代3位で、最年長MVPに輝いたこともある。

 最晩年は兵庫県の山間部でひとり暮らしだった。1月23日に予定されていた通院治療に姿を見せず、病院から連絡を受けて翌日に自宅を訪ねた警察官が遺体を発見したという。

 1992年の引退後、生活が一変したことは門田氏自身も生前に行われた本誌・週刊ポストの取材で、このように認めていた。

「引退して気が緩んだんやと思う。“もうユニフォームを着ることもないやろ”と安心したというか、23年間必死に頑張ってきて、ほっとしたのがアカンかったんかな。あんまりハードルの高いことばかりやってきたから、人生が燃焼しきった。

 だから、引退後は飲みましたね。赤い血液が琥珀色になるぐらい飲んだ。甲子園で解説が終わると、タクシーで祇園に直行して、朝まで飲んでいた。ビールしか飲まずに30本ぐらい空ける。そのツケが出たんでしょう」

 糖尿病を患い、脳梗塞でも倒れた。2017年(当時69歳)の取材では「今は腎不全で透析を受けている」と明かしていた。

「3年半前からで、これは堪えますね。週3回、1日4時間の透析です。ストレスは溜まりますよね。ただ、透析をしないと毒素が溜まって体が腫れる。だから2日に1回のペースで透析。病院に手錠をはめられているようなものですよ……」

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