芸能

宅見将典さんグラミー賞を西城秀樹さんの妻も祝福「心より誇らしく感涙してしまいました」

グラミー賞を受賞した宅見将典さん。(c)getty images 、撮影・Benjo Arwas

グラミー賞を受賞した宅見将典さん (c)getty images 、撮影・Benjo Arwas

 世界中の音楽賞の中でも最も権威あるといわれる「第65回グラミー賞」。米・ロサンゼルスで2月5日(=現地、日本時間6日)に行われた発表・受賞式で、作編曲家の宅見将典さん(44)のアルバム『SAKURA』が、最優秀賞グローバル・ミュージック・アルバム賞を受賞した。

 かつては、小澤征爾さん(2016年、クラシック部門 ベスト・オペラ・レコーディング賞)、B’zのギタリスト松本孝弘さん(2011年、ベスト・ポップ・インストゥルメンタル・アルバム賞)などが受賞歴をもつグラミー賞は、映画におけるアカデミー賞に匹敵する。

宅見将典さんと西城秀樹さん。

宅見将典さんと西城秀樹さん

 全世界で絶大な人気を誇るBTSでさえ、3回目のノミネートとなった今年も受賞を逃している。

 それほどの最高峰といわれる栄誉をつかんだ日本人が、「Masa Takumi」の名義で活動する大阪府出身の宅見将典さん。1999年にロックバンドを結成し、同年作曲家デビュー。AAAやDA PUMPなど国内でも多数のミュージシャンを手がけ、日本レコード大賞で受賞ほか、2011年のグラミー賞では、スライ&ロビーのアルバムにギタリストとして参加、レゲエ部門でノミネートされていた。

 ギター、ドラム、ベース、ピアノ、キーボード、マニピュレーターとマルチに楽器を担当する宅見さんは、今回の受賞アルバムでは、三味線や琴など日本の伝統楽器や二胡などを取り入れ、オリエンタルな桜の美しさを表現している。

「何が起きたんだ!? 私がグラミー賞に選ばれるとは! 何も用意していなかったので言葉が出てきません。家族や関係者に感謝を伝えたいです」

 と受賞スピーチをした宅見さん。受賞後には、

「こんな名誉な賞をもらえると思っていなかったので、人ごとのようですが、ゆっくりと噛みしめていこうと思っています。アメリカのサウンドと和楽器の融合をめざして、どちらの国の人にも聞いていただける作品にしました」

 としみじみと語った。そして、この受賞を天国から祝福しているであろう人がいる。それが、2018年に亡くなった歌手・西城秀樹さんだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
このほど発表された新型ロマンスカーは前面展望を採用した車両デザイン
小田急が発表した新型は「白いロマンスカー」後継だというけれど…展望車復活は確定だが台車と「走る喫茶室」はどうなる?
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン