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ドミニカの主砲は大谷とMVP争いのスラッガー  WBCで各国「過去最強チーム」だらけになった背景

今大会は大谷の二刀流が見られるかどうかにも注目が集まるが…(時事通信フォト)

今大会は大谷翔平の二刀流が見られるかも注目が集まっている(時事通信フォト)

 WBC開幕に向けて各国が動き出している。「歴代最強メンバー」と称される日本代表は3月9日(木)に中国との初戦を迎える。仮に1次、2次ラウンドを勝ち抜けば、3月19日(日)から始まる米国・ローンデポ・パークでの決勝ラウンドに臨むことになる。3大会ぶりの優勝を目指す日本代表にとって、強敵となるのはやはり米国代表だ。特に今回は日本と同様に米国も過去最強チームとの呼び声高い。メジャーリーグ研究家の福島良一氏が語る。

「米国代表は、メジャーで最高のプレーヤーといわれるMVP3回のマイク・トラウト(エンゼルス)が主将を務めるのをはじめ、外野手には2018年に首位打者とMVPをダブル受賞したムーキー・ベッツ(ドジャース)、2022年ゴールドグラブ賞のカイル・タッカー(アストロズ)。内野手は、ゴールドグラブ賞10回のノーラン・アレナド(カージナルス)らが参加します。

 投手陣も盤石で、最多勝2回のアダム・ウェインライト(カージナルス)、2020年新人王のデビン・ウィリアムズ(ブルワーズ)らが名を連ねている。各ポジションの一流選手を押さえつつ、ユーティリティプレーヤーも加えた、“確実に勝つため”のスーパースター軍団となっています」

 米国が例年以上に力を入れている理由は、米国内の事情も大きいという。スポーツライターの友成那智氏が解説する。

「これまでスポーツ専門チャンネルのECNPが担っていた米国内でのWBCの放送は、今回からFOXに変わりました。同局はFIFAのワールドカップも放映していますが、昨年末に行なわれたカタール大会の決勝トーナメント(米国VSオランダ)の視聴率は、MLBの看板イベントのワールドシリーズを上回った。しかも2026年のワールドカップは米国、カナダ、メキシコの共催となっている。サッカーの人気が野球を上回る勢いで押し寄せているため、“このままではまずい”とMLBはWBCに力を入れる方針に変わったと思われます」

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